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you side
まだ外は薄暗い。
利吉「おはよう」
『おはよう……』
永遠なんてものはなくって、
あっという間に利吉さんと離れなきゃいけない時間。
くっついていた素肌同士が離れると、
温かかった身体がたちまち冷たく感じる。
行かないで、なんて言わない。
ただ願うのは、彼の無事と
『また、会いに来てください』
それだけだから。
利吉「冷えるよ」
身支度を整えた利吉さんは、
布団から上半身を起こした私の肩に浴衣を掛けた。
利吉「もちろん、会いに来るよ。
そのために仕事が頑張れるんだから」
そう言って私の髪を撫でる利吉さんの眼差しは
優しくて温かくて……って思っていたのだけれど、
急に思い出したみたいに、
利吉さんは私の両肩をぐっと掴んだ。
利吉「それでね、A」
『はい、利吉さん』
利吉「くれぐれも、出茂鹿くんには気をつけて！」
『大丈夫です』
利吉「いやほんと気をつけてよ。
出茂鹿くんは前科があるんだから」
前科って。
以前、鹿之介さんが忍術学園に来たとき、
プロ忍を否定するような発言があって
その次には、私の腕を引いたまま川に落ちて
(結果、私は無事だったのだけれど)
まぁそういうことが重なって、
利吉さんの鹿之介さん嫌いは相当なもの。
『私が好きなのは利吉さんだけですよ』
利吉「……さっさと仕事片付けてくるから」
私の頬に口付けを残して、
利吉さんは部屋を後にした。
◆◇
小松田「ではAさん、行って参ります」
『うん、気を付けて。いってらっしゃい』
門の外で小松田くんを見送る。
少し心配だけど、
目的地はご実家だから大丈夫でしょう。
さて、私はいつもどおり仕事を始めましょう。
『うぅ、』
意気込んだは良いけれど、
昨晩の色々のせいで、少し痛む腰を撫でていたら
「Aさん！」
後ろから走ってくる足音と共に、私を呼ぶ声。
「お久しぶりです」
『鹿之介さん』
えらくにこにこ笑顔の鹿之介さんが
私にぺこりと頭を下げた。
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
