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you side
私たちは、
準備されていた浴衣に着替えることにした。
私は淡い桃色に、利吉さんは淡い青色。
『どうでしょう？』
利吉「うん、可愛い」
浴衣姿に可愛いも何もあるんだろうか。
利吉「ある」
……利吉さんは私の心が読めるのだろうか。
利吉「読める」
『えっ』
私の驚いた反応に、利吉さんはクスクスと笑った。
利吉「嘘だよ。でも、
Aはわかりやすいっていうのは本当かな」
『恥ずかしいですね』
利吉「どうして？可愛い」
可愛い、可愛いって。
『り、利吉さんは格好良いですね』
浴衣もそうだし、なんでも似合ってしまう。
何なら女装だって、
そこらの女の子より可愛いんだから。
利吉「そんなことないよ。でも、ありがとう」
どきんと鳴る胸。
私はいつも、
この爽やかな笑顔にやられるのだから。
『………お、お風呂！行きます？』
利吉「うん、行こうか」
利吉さんが着替えた小袖を抱え直したとき、
ぱさっと何かが落ちた。
………紙？
もしかしたら大切な仕事の内容が
書かれているのかもしれない。
私は見えないようにと、
くるりと利吉さんに背を向けた。
『仕事ですか？見てないです、大丈夫』
利吉「いや、あの、見ても問題は無いんだけど……」
『そうなんですか？』
それならと、
またくるりと回って利吉さんの方を向く。
すると、
利吉「……これ、だから」
広げられた紙には、まだ真新しい……
私の、似顔絵。
『これ……？』
利吉「乱太郎に新しく描いてもらったんだ。
ずっと持ち歩いていると、
すぐ擦り切れてしまって」
そう言って、利吉さんはほわっと頬を染めた。
『嬉しい……』
じんわり涙が滲む。
単純に嬉しいという気持ちと
珍しく頬を染める利吉さんが、
可愛くて仕方がない気持ち。
それに、似顔絵なら。
私は自分の荷物の中から、
利吉さんの似顔絵を取り出した。
勿論、これも乱太郎くんに描いてもらったもの。
『私もね、ずっとずっと持っていて
ほら、端が擦り切れちゃってて……』
利吉「嬉しいよ、A」
利吉さんは私を優しく引き寄せ、
そしてぎゅっと抱きしめた。
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
