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利吉side
とりあえず荷物を置こうかと、
Aを連れて宿に入った。
私も普段、こんな良い宿に泊まることはないので、
内心わくわくしている。
中居「うふふ、新婚さんですか？
とってもお似合いで羨ましいです」
部屋を案内してくれた中居さんは、
お茶を淹れながらそんなことを言った。
『えっ！！えっと、ちが、』
利吉「そうなんです。
妻に喜んでほしくて、こちらの宿に」
あからさまに焦るAを可愛いと思いつつ、
私は夫婦を"演じた"。
利吉「ね。本当に素敵な宿だね、A」
『え、は、はい！本当に素敵です！』
こんなに真っ赤になって、Aは本当に可愛い。
中居「まぁ、それはありがとうございます」
それではごゆっくり、と
中居さんは部屋を後にした。
◆◇
『ひぇえ……』
部屋には机を挟んで向かい合う私とA。
中居さんが出て行くと、Aは机にバタンと突っ伏した。
利吉「夫婦だって」
『……もう、利吉さん！
あんなこと言って、恥ずかしい』
少し顔を上げたAは困った顔で、
それでいて変わらず頬を染めて。
そんな顔を見ると、ちょっといじわるしたくなる。
利吉「……嫌だった？」
『いっ、嫌なわけ……』
がばっと上半身を起こしたAは、
慌てた様子で机の向こう側から私の前に移動する。
利吉「嫌なわけ……？」
『……ない』
そしてAは私の首に腕を回し、
ぎゅっと抱きついた。
Aはここ最近、いつもより甘えん坊だ。
初の一件から何度か会っていたけれど、
いつもよりこうしてくっ付き虫になる。
もちろん人目のない所でのみ、
それは発動するのだけれど。
私にしてみれば、
甘えん坊のAは新鮮でとても良い。
当然、いつものAも間違いなく可愛いのだけれど。
『こんな素敵な部屋で、
利吉さんと一緒にいられるなんて嬉しい』
利吉「私も。聞き込み行くこと忘れそう……」
Aの頬に手を添えて、唇にそっと口付けた。
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
