また、来年 ページ49
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you side
学期末最後のダンブルドアのお話を聞いて、私たちは家へと帰る時間になった。ホグワーツ特急へと荷物を積んで、あとは出発の時間を待つだけだった。
『最後に、みんなに挨拶してくる』
「またあいつらか？」
『私にとっては大切な友達なの！』
納得のいってない、ドラコを置いてハリー達を探しに列車を降りる。
『ハリー！ハグリッド！』
「A！」
「おぅ、A。お前さんも挨拶しにきてくれたのか」
『うん！１年間、本当にありがとう。色々あったけど、とっても楽しかった。スリザリンだからって邪険にしないでくれてありがとう』
「それはこっちのセリフだよ、マルフォイとだって仲がいいのに…その、ありがとう」
「A！」
『わ、っハーマイオニー！』
ハリー ハグリッドと話していると、ハリーの後ろから駆け寄ってきて、ハグをしてくれたのはハーマイオニーだった。ロンもいて、すごく驚いた表情をしている。
「ちょ、急にそんな抱きついたらAだってビックリするだろ？！」
『私は大丈夫よ、ロン。びっくりはしたけど』
「私、貴方と仲良くなれて本当に良かったと思ってるの…だから、これからもよろしくね」
『そんな風に言ってもらえて嬉しい。こちらこそ、よろしくね。ハリーとロンも、ハグリッドも！』
そんな挨拶を終えて、私たちは別れた。ドラコたちの元へ帰ると、案の定ドラコは不機嫌オーラダダ漏れで。
「…Aは、グリフィンドールが良かったのか…？」
『私はスリザリンで良かったって思ってるよ、だって…ドラコと仲良くなれたんだから』
「！」
『スリザリンの皆が、私は大好きだよ。これは心の底からの本心、でもハリー達も大切な友達なの』
ドラコは、そうか。とだけ呟いて窓の外の景色を眺めていた。
『なんだかあっという間に１年が終わっちゃったね』
「そうだな、早かった」
『楽しかったなぁ』
「来年も再来年も、嫌ってくらいあるさ」
『確かに、そうだよね』
「あぁ、また来年だな」
『うん、また来年！』
それから、ドラコと2人で思い出を話しながら駅までの時間を楽しんだ。さっきまでの険悪な雰囲気なんて無かったかのように。
とても心地よい時間だった。
ほくほくの気持ちのまま、私は家へと帰ったのであった。
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作者名：リン | 作成日時：2022年11月7日 2時
