知りたいと思う事は罪？ _01 ページ39
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you side
「それじゃあ、Aが聞いてもはぐらかされて終わったんだ」
『うん、それ以上は聞けなくて…』
そっかぁ、と肩を落としてしょんぼりとしたのはハリーとロンだった。クリスマス休暇明け、私とハリーとロン、そしてハーマイオニーは図書室へと集まっていた。
クリスマス休暇中の話をする為に。
私もセブルスから特に何かを聞くことが出来なかったこと、閲覧禁止の棚からは何も得られなかったこと…そんな報告会をしていたらハーマイオニーがとある分厚い本を持ってきて私たちの前に広げたのだった。
「全然違う所を探せちさゃったわ、どうして私忘れてたのかしら」
ズシンと重い音がして、その後すぐにすらすらとページをめくるハーマイオニー。
「随分前に借りた本、軽い読み物だけど」
軽い？これが？目を丸々にして、ロンはそう言った。そんなロンに対して少しだけ嫌な顔を見せたハーマイオニー、だがすぐに視線を本へと戻した。
ロンは思ったことがすぐ口に出ちゃうんだなぁ。そんなことを考えていたら、とあるページでその手を止めて、こう続けた。
「 “ニコラス・フラメルは賢者の石を作り出した人物である” 」
ニコラス・フラメル……そして、賢者の石。そう言葉を聞くとその言葉には覚えがあった。
『それって、命の水を生み出すことができて…それを飲んだ者の寿命をはるかに延ばすことができるって石？』
「「何？それ」」
ハリーとロンは私とハーマイオニーの顔を交互に見ながら口を合わせてそう言った。
「本読まないの？あなた達…Aが言った通り、賢者の石は恐るべき力を秘めた伝説の物体で、命の水を生み出すこれを飲めば不老不死となり、いかなる金属をも黄金に変えるとも言われているわ。そして、現在存在する唯一の石はニコラス・フラメルが所有している。フラッフィーが守っているのはこれよ！仕掛け扉の中にあるのは賢者の石よ」
『もし、もし本当にあのわんちゃんが守っているものが賢者の石の石だとして…どうして、なにから守っているの？』
「スネイプだ、Aには悪いけどそれ以外考えられない」
「だからAに聞かれた時もはぐらかしたんだよ、クィディッチの事！」
『セブルスがそんな事するわけ…』
「ハグリッドに聞きに行こう、今夜にでも」
私たち4人はみんなで目を合わせて頷いた。
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作者名：リン | 作成日時：2022年11月7日 2時
