クリスマス休暇 _04 ページ38
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you side
「このクリスマス休暇にスネイプ先生からなにか情報を聞き出して欲しいの」
『私が？』
「えぇ、怪しまれない程度でいいから」
「Aにならポロッとなにかいいそうだし」
「クィディッチで僕に呪文をかけていたのかも聞けたら聞いて欲しい」
『うーん…私も気になるから、色々と話してみるつもりだけど…聞けなかったらごめんなさい』
遅めの昼食を終え、セブルスのいれてくれた紅茶でほっとしながらゆるりとした時間が流れている。
そんな時にふと思い出すハリー達との会話。
上手く聞き出せる自信が無い…！
「閲覧禁止の棚に、誰か生徒が立ち入ったらしい」
ハリーーー！！！バレてるじゃないのよ……！！
『っえ、閲覧禁止の棚に…？』
うーどうやって話を切り出そうか、なんて聞けば不自然じゃないか、そんな事を考えていたらそんな話を出されて少し動揺してしまう。セブルスの顔を見るけど、セブルスは相変わらず紅茶と新聞に目線を落としたままだ。
「何か知らないか？…最近Aは何か悪いことを考えていそうな気がしてならない」
『わ、悪いことって…！』
「…心配なんだ、Aが。それこそ何かあったらと思うと」
『セブルス…』
こんなに優しい顔をする人が、ハリーの事を嵌めようと呪文をかけるわけが無い。
『セブルス…あのね、…クィディッチの時のことなんだけど』
「クィディッチ、まさか…あのボヤ騒ぎは」
『！あ、あれは私じゃないよ！…ただ、なんか…呪文を唱えてなかったかな…って思って』
「…」
『勘違いだったら、ごめんなさい……』
沈黙が重くて、思わず謝ってしまった。が、変わらずに難しい顔をしているセブルス。
な、何か言ってよ……！否定でも肯定でもなんでもいいから……！
すると、ふぅ、と一息吐くとセブルスは私を見た。
「少し、厄介なことが起こっている…、だがAが心配することはない。ただ安心して魔法を学んで欲しい」
色々と考えて出た言葉なのだろう、セブルスもこれ以上は聞いて欲しくなさそうで…私もそれ以上は聞くことが出来なかった。
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作者名：リン | 作成日時：2022年11月7日 2時
