番犬 _03 ページ27
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you side
『なんだったんだろう、あのわんちゃん…』
グリフィンドール寮の前に着いて。切れてた息もやっと整ってきた頃。あのわんちゃんについて、聞かずにはいられなかった。
「わんちゃんなんて可愛いもんじゃないだろ、化け物だよ！化け物！頭が３つもあった！」
私がそう言うとロンが瞳を大きくさせてそう言った。確かに大きかったけど、お顔は普通のわんちゃんだったし…もふもふそうな毛並みもしていた。
「貴方たち、怪物の足元見なかったの？」
ハーマイオニーはそう言った。瞳の大きくなっていたロンの視線は今度はそんなハーマイオニーに向けられた。
「足なんて見てる暇ないよ！！」
「あの怪物の足元に仕掛け扉があったわ、何かを守ってるのよ」
「何かを…守ってる？」
「ええ、そうよ。でももう失礼するわ、あなた達といたら命がいくつあっても足りないわ！…はぁ、おやすみなさいA」
ハーマイオニーは私に笑顔を見せ、その後ハリーとロンを睨んでから談話室へと入っていった。そんなハーマイオニーをみて、顔を合わせるハリーとロン。
「僕らももう戻らないと…」
『私なら大丈夫よ、スリザリンの談話室までそんなに距離もないし』
「送ってあげられたら良かったんだけど」
『ううん！気持ちだけで嬉しいわ、じゃあおやすみなさい。またゆっくり話しましょう』
話したいことも沢山あったけど、流石に時間が遅すぎる。今も先生に見つかったら大変だ。
急ぎ足で寮へと向かった。
が、そう上手くはいかないようだ。
「A、こんな時間にこんな所で何をしている？」
『…ス、スネイプ先生』
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作者名：リン | 作成日時：2022年11月7日 2時
