痛み _02 ページ21
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you side
セブルスの自室について、すぐに私の大好きなダージリンティーをいれてくれた。セブルスのいれてくれる紅茶は全部好きだけど、ダージリンティー特に大好きだった。
セブルスの近くの空いてる椅子に腰をかける。
「クィレル先生になんと言われた？」
『私の両親について、知ってるから教えてあげるって言われたわ』
「そうか…」
真剣な表情のセブルスと視線が交わる。
「Aが、知りたいのなら教えよう…Aの両親について」
『…私は、…』
優しいセブルスが、大好きだった。
暖かい笑顔も好き、優しく頭を撫でてくれたり、悲しかった日には抱きしめてくれたりするところも好き。いろんなことを教えてくれるところも好き。
私なんかのことを一番に考えてくれてるところも、全部、全部大好きで。
『セブルスが、今言うべきだと思う時まで…待つ。それが今なら今話を聞くし、まだ先だって思うなら待つよ！セブルスのことを、信じてるから』
「…そうか、……A」
そういうと、セブルスは優しく抱きしめてくれた。ふわりと香る、セブルスの香り。
『…どんなお母さんとお父さんなの？って心構えちゃうよ』
「…心構えておいてくれ、そして覚えておいてほしい…どんな事があっても、我輩はAの味方だと言うことを」
『それは知ってる、痛いくらいに伝わってくるよ…ありがとう、セブルス…』
少しだけ震えてる、セブルス。
「…もうすぐ夕飯の時間だ、大広間まで送ろう」
『うんっ！』
そのまま部屋を出た。
少し前を歩くセブルス。
でも、心構えてって…本当にどんな両親なのだろうか…？
大犯罪者…？
あのアズカバンにいたりして…？
大広間に着くまで、答えの分からない私の両親について ずっと考えてしまっていた。
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作者名：リン | 作成日時：2022年11月7日 2時
