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「くうう〜っンまい！生まれてきて良かった〜！」
「くっそぉ〜！ケチくせえ野郎とは思っていたがこれほどだったとは！」
一口だって譲らないと皿を抱え込んで、これ見よがしに食べ進める億泰に、仗助はすっかり腹を立てていた。
ねえ、不用意に食べるなって言ってなかった？
「しょうがない、俺も一皿注文するよ」
「かしこまりました」
「ちょっと仗助！きみさっきと言ったことが違うけど？」
悔しそうに億泰の皿だけを見つめる仗助。
その態度の変わりようは異常だわ。
驚いて私が彼の学ランを引っ張るのと、注文を受けたにしては嬉しさがない声のトーンで「しかし」とトニオさんが言ったのはほぼ同時だった。
「肩こりが治るのは、肩こりを持つそちらのお客様だけですので...」
肩こり？
トマトとチーズのサラダを注文したはずなのに、唐突な単語に私たち3人はそれぞれが動きを止め、トニオさんを見た。
「肩こり！そ、そういやあ...なんか首の付け根が熱いな！」
妙に汗ばんできたと、自分の首あたりを抑えながら億泰が肩を回す。
「お客様...上着を脱ぐことをおすすめシマス」
なんだかまた不穏な雰囲気になってきた。
じっと億泰の様子を伺うトニオさんの眼差しは、どう見たって料理人のそれじゃあないわ。
ゾクリとするほど静かな視線に、思わず隣の仗助へ椅子を寄せた。
けど、テーブルの向かいに座る億泰が言われた通り学ランの詰襟を脱いで、タンクトップになって熱いと言う肩を掻きむしり始めたから、仗助はトニオさんの眼差しに気付いてないみたいで。
「な、なんか！痒くなってきたぜ！か、肩がものすごく痒くて熱いぞ！」
その掻きむしった指に、ずるりと、肩の皮膚が絡み、剥がれ落ちた。
「ゲェ？！」
「ひぃ？！」
思わず仗助の背中にしがみついた。
み、見てらんないわ！
「う、うわぁああ？！な、何か！指にベットリ剥げてくっついたぞ！」
「それは『垢』です」
「アカァ…？！」
「そう、皮膚にたまるヨゴレのこと…『垢』デス！」
新陳代謝が良くなったとか、甲状腺がどうたら。
また長い解説を始めるトニオさんの横で、億泰がなにかに取り憑かれたように自分の肩を擦り続ける。
「こ、こんなに出るぞぉ？！」なんていう叫び声。
知りたくもない情報が耳からどうしても入ってきてしまう。
それがいやで両手で耳を塞ぎ、より一層の仗助の学ランに顔を押し付けた。
「億泰！擦るのをやめろ！ソフトボールぐれぇ溜まってるぞ！肩の肉がえぐれてきてるっ！」
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
