玲於ゴコロ ページ27
【玲於side】
気持ち悪…。
気づいたときには
なぜか岩さんに支えられながら歩いてて
そういえばメイにすげー煽られて飲まされたの思い出した。
久々に飲みすぎて気持ち悪い。
目の前がぐわんぐわんする。
酒、嫌いになりそ。
剛典「はぁーっ。疲れた。」
なんとか家までたどり着くと
俺をおろした岩さんがぺたんと玄関に座り込む。
あれ。
そういえばなんで岩さんいんだろ。
…あー、だめだ。
頭使うと吐きそ。
剛典「おい、玲於。
玄関で寝たら風邪ひくって。」
玲於「…なんで岩さんいるんすか。」
剛典「悪かったな、Aちゃんじゃなくて。」
…Aちゃん。
玲於「…俺のスマホどこ。」
剛典「ポケットに入ってんじゃん。
…待って待ってなにする気？」
玲於「電話する。」
剛典「ばか、だめだって。何時だと思ってんだよ。」
岩さんが慌てて俺の手からスマホを取り上げた。
「酔っ払いの電話は嫌われるんだよ」って言われて
それはやだな、って思いながら
玄関に寝転がったままうずくまる。
だって嫌われたくねーもん。
ガキ扱いもされたくねーし。
されてんだろーけど。どーせ。
剛典「ほら、ベッドまで運んでやるから。」
玲於「…どーせ俺はガキですよ。」
剛典「なに言ってんだよ(笑)」
どーせ俺は
亜嵐くんみたいに甘い言葉も言えねーし
優しくもできねーし
口下手ですよ。
塩対応ですよ。
剛典「ん？」
俺をベッドまで運び終わった岩さんが
何かに気づいた様子で
ベッドの横に置いてある写真立てを手に取った。
剛典「玲於って、意外とかわいいとこあるじゃん。」
玲於「なに。…ちょ、やめてくださいよ勝手に。」
重たい体を無理やり起こして
岩さんの手から写真立てをひったくった。
もー最悪。
今の動作でよけい気持ち悪いし。
岩さん、ちょーニヤニヤしてるし。
剛典「玲於。」
玲於「…なんすか。」
剛典「俺はさ、
亜嵐のこともすきだけど
やっぱり、玲於にもうまくいってほしいって
思ってるよ。」
岩さんが優しく微笑む気配がして
俺の返事を待たないまま「おやすみ。」って部屋を出て行く。
しーん、て
急に静かになった寝室。
なんか、少しだけ切なくなって
写真立てをぎゅって胸の前で包み込んで
重たい瞼を閉じた。
.
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りな(プロフ) - はじめまして！久々にすごく引き込まれるお話です！玲於くんと彼女さん、亜嵐くんがどんな答えを出すのかドキドキしてます。更新楽しみにしてます(^^) (2018年6月5日 2時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
くる(プロフ) - ぴなたまごさんこんにちは！久しぶりに更新されてほんとに嬉しいです（ ; ; ）ぴなたまごさんの作品全作読ませていただいているのですが玲於くんファンってこともあって全部好きです！！このお話も大好きなのでこれからも更新たのしみにしてます！頑張ってください！ (2018年6月3日 10時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - やっぱりすごいです、お話に引き込まれます。更新…！嬉しいです。また続きを楽しみに待たせていただきます！ (2018年6月1日 20時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
reona(プロフ) - 更新されてないみたいですが、何かあったのでしょうか？更新楽しみにしてます！ (2017年11月13日 2時) (レス) id: a813d90c31 (このIDを非表示/違反報告)
ももぷりん(プロフ) - 会いに来てください〜！うぇるかむです！大好きですこのお話（ ; ; ）更新来るたび飛び跳ねてます！ぴなたまごさんのお話全作好きです、玲於くんと結ばれたらいいなあ、、 更新楽しみにしてます！がんばってください ！ (2017年8月26日 23時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2017年8月19日 15時
