彼氏未満 ページ23
【玲於side】
玲於「…Aちゃん？」
急に喋んなくなったな、と思って声をかけるけど応答なし。
顔覗き込んだら
案の定ソファにもたれかかったまま寝てる。
勘弁してよ。
何回目だよ。
はぁって溜息ついて
よいしょって、起こさないようにお姫様だっこしてベッドまで運ぶ。
ブランケットをかけて、
寝顔にかかった前髪をそっと払った。
玲於「…ほんと、何回すれば気済むわけ。」
亜嵐くんとの惚気話も。
俺の前で無防備な姿見せんのも。
海外転勤の話されてから1ヶ月たつんだよ。
もーそろそろいいでしょ。
いつまで幸せオーラだしてんだよ。
玲於「…ほんと、残酷。」
そうぼやいてみても
俺のすきな女の子は
すやすやと寝息を立てるばかり。
手を伸ばせば触れられる距離。
あと10�僉�
この距離が、途方もなく遠い。
しばらく寝顔を見たあと
くるっと踵を返して
リュックを背負うと家を出た。
慣れた手つきで
ポストの裏に隠してある合鍵を取り出す。
前同じようなことがあったとき、俺帰るに帰れなくて
そんとき隠し場所教えてもらった。
Aちゃん、すぐ寝るんだもん。
まじ幼稚園児並み。
なんか
してることは、まじで彼氏じゃんって思うんだけど
その度にその考えを打ち消すようにふるふるって頭を振る。
…ちげーわ。
彼氏だったら合鍵もらってんでしょ。
静かに鍵を閉めて、鍵を元の場所に戻した。
ひとり夜道を歩きながら、夜空を見上げる。
だいぶ涼しくなって来たなー。
もう秋じゃんね。
…亜嵐くん
異動っていつなのかな。
次の春とか？
冬でもあり得んのかな。
もっと早かったら…今年中？
…俺
あと何日Aちゃんと過ごせんだろ。
「あれ、玲於？」
名前を呼ばれて振り向く。
俺の顔見て、やっぱりって顔で駆け寄ってくるスーツ姿。
玲於「なにしてんの、メイ。」
メイ「客先行ってて、直帰しよーとしてたとこ。
玲於こそこんなとこでなにしてんの？」
玲於「別に。友達んち行ってた。」
メイ「へー。
あ、このあたりってAんちも近いんだよ。」
玲於「そーなの。知んないけど。」
メイ「ちょうどよかった、玲於。」
ツカツカって歩いてきて、
俺の腕をぐいって組んだ。
メイ「ちょっと付き合って。」
.
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りな(プロフ) - はじめまして！久々にすごく引き込まれるお話です！玲於くんと彼女さん、亜嵐くんがどんな答えを出すのかドキドキしてます。更新楽しみにしてます(^^) (2018年6月5日 2時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
くる(プロフ) - ぴなたまごさんこんにちは！久しぶりに更新されてほんとに嬉しいです（ ; ; ）ぴなたまごさんの作品全作読ませていただいているのですが玲於くんファンってこともあって全部好きです！！このお話も大好きなのでこれからも更新たのしみにしてます！頑張ってください！ (2018年6月3日 10時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - やっぱりすごいです、お話に引き込まれます。更新…！嬉しいです。また続きを楽しみに待たせていただきます！ (2018年6月1日 20時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
reona(プロフ) - 更新されてないみたいですが、何かあったのでしょうか？更新楽しみにしてます！ (2017年11月13日 2時) (レス) id: a813d90c31 (このIDを非表示/違反報告)
ももぷりん(プロフ) - 会いに来てください〜！うぇるかむです！大好きですこのお話（ ; ; ）更新来るたび飛び跳ねてます！ぴなたまごさんのお話全作好きです、玲於くんと結ばれたらいいなあ、、 更新楽しみにしてます！がんばってください ！ (2017年8月26日 23時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2017年8月19日 15時
