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..コンコンッ
軽快に響くノック音。
あの人ではないかと、毎回ほんの一瞬だけ
期待が胸いっぱいに膨らむ。
「はぁい、」
慌てて返事をすると、看護師を従えた
担当医が入室してくる。回診に来たのだ。
「如月さん、お加減いかが？傷口見せて頂戴ね。」
付き添いの看護師がガチャガチャと準備を始める。
美和子と由美が一旦病室から出ようと、立ち上がると..
「あらっ、美味しそうなプリンね！良かったわぁ、如月さんの食欲が戻って！！」
嬉しそうに話す先生。
由美の食べかけのプリンを見てきっと勘違いをしたのだ。
「ご飯残してばかりだったから...良かった。取り敢えず今は、食べれそうな物からでいいから、ちゃんと食べなきゃ。これ以上点滴に頼ったらだめよ。」
「は、はい..」
「あの金髪イケメン君が心配しちゃうわよ。あんな素敵な婚約者羨ましいわ。看護師の間で話題になってるんだから。」
「えっ...」
はい？
婚約者？
聞き間違えたのかもしれない。
「先生、それ本当ですか？」
美和子が食いつく。
「そうよ、降谷さんにね..早く結婚して赤ちゃん頑張りなさいって言ったら、頑張ります！って言ってたわよ。」
ニコニコしながら話す先生に、皆唖然とする。
「A後で、事情聴取するからね！」
由美はそう言い残し、美和子と共に一旦退室した。
青天の霹靂とも言える衝撃発言で固まったままの私。びっくりしすぎて今血圧測られたら、とんでもない事になりそう..
また、これで１つ零君に聞きたい事が増えた。
きっと..至極くだらない冗談。
でも..
もし、もしも..
その甘い夢の様な話が本当だったら？
患部を見せるため、捲り上げた箇所がやけに
ひんやりと寒い。その甘美な夢から目覚めるには十分だった。
「ねぇ、由美。降谷さんって？金髪イケメンは、安室さんじゃないの？」
「あぁ、どっちも同一人物よ。」
「はぁ！？ちょっと何言ってんの、ちゃんと真剣に..」
そんなのありえない！？と言う表情を隠しきれない美和子が、由美に詰め寄ったところだった..
「あの...Aさんおきてますか？」
そんな2人にひょっこり顔を見せたのは、風見だった。
「あっ、かざみん！駄目よ、Aはまだ処置中よ。一緒にここで待ちましょう。」
「それは失礼しました。ところで、Aさんの食欲は？？」
心配の色を前面に押し出す彼に、
由美は重く首を横に振る。
「...全然。今日のプリン作戦..自信あったのになぁ。」
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やっち(プロフ) - 良かったです。すれ違いが凄かったけど最後は結婚出来て良かった! (2022年8月4日 6時) (
レス) @page49 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - salomeさん» こんにちは！続編のご希望頂きまして有難う御座います(^^)ゆっくりではありますが、只今準備させて頂いてます♪新作と続編、一旦同時にリリースしたいと思っております(*^ω^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 華花。さん» 初めまして！誤字脱字などお見苦しい点など多々あったにも関わらず、その様に仰って頂き嬉しい限りです(^^)やっぱり自分の好みは中々変えれず、新作も同じ様な雰囲気の作品かもですが宜しくお願い致します(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 星の桜さん» 有難う御座います！最高と言って頂けてとても嬉しいです(^^)短編もご希望頂いて俄然創作意欲が湧きます！只今準備中なのでもう少々お待ち下さいませ(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 完結おめでとうございます出来たら出産の後の２人目の子育てやハロが降谷家に来た話とがいっぱい書いてほしいです (2019年6月6日 13時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年4月14日 4時
