♪ ページ45
「甘いな、A？」
ブワッと、顔が一気に熱くなった気がした。
「まぁま、どうしたの？」
また口元にクリームをひっつけながら
不思議そうに、こちらを見つめている。
「れ、零君っ！透ちゃんが見てるんだよ、」
「別にいいだろ？それに、いちいち可愛い
反応するなよ、待てなくなるだろ？」
「えっ、な、何を..」
「Aだよ、俺はいつだって欲しいんだ。君を...
産まれたら覚悟するんだな。」
嘘だっ、体力お化けの零君。
妊娠中も我慢出来なくて、襲って来たくせに...
なんて言えやしない。
「煽ったな..」とか言って、興奮する彼が
脳裏によぎったから。
..
「なぁ..A、明後日空いてるか？」
髪を乾かしていたドライヤーのスイッチを切り、
彼の方を振り返る。
「急に、どうしたの？」
「ん――、家...見に行ってみないか？」
ベッドの縁に腰を下ろし、スウェット姿でくつろぐ零君。作業をしていたのか、自身の膝上にある
ノートPCは開いたまま。
「あっ、イヤ..近場だ。勿論、Aの体調が最優先だが。散歩がてらにどうかな？」
「い、家？引っ越すの？ついに転勤！？」
「いや...違うよ。ほら、もっと広い所が良くないか？」
「確かに透ちゃんのおもちゃが増え過ぎて、若干収納には困ってるけど...って、殆ど零君が買ってきたやつだ！」
クローゼットに入りきらず、外に急遽新設されたおもちゃカゴを指差す。
透ちゃんを甘やかしまくる零君を、
誰のせいですか？と、チラリと見やる。
溢れ出す数々のおもちゃ達が何よりの証拠だ。
「ははっ、ごめん。あっ、いや..そうじゃなくて、
戸建てだよ。」
「えっ、マイホーム？」
「そうだよ？駄目か？ちゃんと防音の部屋も作るし、グランドピアノだって置けるようにするよ？」
未来に向け語り始める零君。
「それに、子供達が庭でのびのびと遊べるようにしたいんだ。」
“ 子供達 ”
と言う響きに、何故だか胸がキュンと鳴る。
「えっ、でも零君..お仕事に差し支えないの？」
彼の仕事の特性を考えると、地域密着型の戸建て
なんて...本当に選択していいのだろうか？
「Aは、そんな事心配しなくていい。」
「で、でもっ、」
「馬鹿っ、大丈夫だよ。俺にだって、それくらいの甲斐性あるぞ？」
因みに、その念願の戸建てに引っ越しした後..
零君が “ ハロちゃん ” という真っ白な
もこもこのワンちゃんを連れて帰って来るのは..
もう少し先のお話―――
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やっち(プロフ) - 良かったです。すれ違いが凄かったけど最後は結婚出来て良かった! (2022年8月4日 6時) (
レス) @page49 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - salomeさん» こんにちは！続編のご希望頂きまして有難う御座います(^^)ゆっくりではありますが、只今準備させて頂いてます♪新作と続編、一旦同時にリリースしたいと思っております(*^ω^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 華花。さん» 初めまして！誤字脱字などお見苦しい点など多々あったにも関わらず、その様に仰って頂き嬉しい限りです(^^)やっぱり自分の好みは中々変えれず、新作も同じ様な雰囲気の作品かもですが宜しくお願い致します(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 星の桜さん» 有難う御座います！最高と言って頂けてとても嬉しいです(^^)短編もご希望頂いて俄然創作意欲が湧きます！只今準備中なのでもう少々お待ち下さいませ(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 完結おめでとうございます出来たら出産の後の２人目の子育てやハロが降谷家に来た話とがいっぱい書いてほしいです (2019年6月6日 13時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年4月14日 4時
