阿部の恋人はSixTONESの紅一点5 (ページ10)

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｢どうかな？｣

『嬉しい…亮平くんにも付けたい』

｢そしたらお願いしようかな｣

残ったネックレスを手に取り、亮平くんは私の身長に合わせて少し屈んでくれて、私はそっと首にネックレスをつけてあげた。

私と亮平くんの首元には、同じ形のネックレスが付いている。

『…亮平くんありがとう！』

｢喜んでもらえて良かった｣

『毎日絶対に付けるから』

｢ありがとう。俺も毎日付けるよ｣

こんなにも素敵な誕生日になるなんて思ってもなくて胸がいっぱい。

幸せすぎて、泣きそうになるのを堪える。

｢泣かないの｣

『…だって、凄い幸せだから』

｢もう、Aちゃんは｣

優しく私を抱きしめ包み込んでくれる亮平くん。

『ありがとう亮平くん…本当にありがとう…』

｢Aちゃんが喜んでくれたなら俺は嬉しいよ。それに、また来年も再来年もずっとAちゃんの誕生日祝い続けるからさ。だから、俺の前で無理せず素敵な笑顔を沢山見せてね。あ、でも、辛くなったらちゃんと言うんだよ。なんでも受け止めるから｣

その言葉に、更に涙が流れる。

『うん…。亮平くんも無理しちゃダメだよ。私が何でも話聞くから…ずっとそばに居てね』

｢もちろん。Aちゃんが嫌だって言っても離れるつもりないけどね｣

『…私も離れないから』

ぎゅっと亮平くんに抱きつきしばらくすると、亮平くんが動き始めたと思ったらふわりと私の体が浮いた。