阿部の恋人はSixTONESの紅一点5 (ページ18)

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Aちゃんが帰ってくるまでの間、本当にアホらしい男の会話が繰り広げられていた。

人の彼女を発端に、ここまでくだらない話が広げられるとは。

俺としては複雑だよ。

『ただいま』

ガチャっと扉を開ける音が聞こえてくると、ピタリと止まる会話。

『…なに？』

田中｢いや！なんでもない｣

『…ふーん。あっそ』

と、素っ気ない返事をしながら俺の隣にやってくるとふんわりと、Aちゃんの匂いを感じる。

Aちゃんが帰ってくるまでに、繰り広げられていた男同士のくだらない会話、Aちゃんが指を舐めていたあの光景、そして近くで感じるAちゃんの匂い。

もう、色々と最悪だ。

｢…帰ってくるの遅かったね｣

『ん？あー、この階のトイレ使えなかったから別の階まで行ってたからかな』

｢…そっか｣

『うん。どうしたの亮平くん？なんか、顔赤くない？』

｢え？いや、気のせいだよ！｣

『そうかな？』

｢う、うん！｣

もう、今の感情を隠すので必死。

岩本｢そろそろ撮影するか｣

照の一言で、全員が撮影の為に動き出しバラバラと部屋を出ていく。

『亮平くん頑張ってね』

｢う、うん｣

そういえば今日、特に会う予定もないんだよな。

あー。普通にAちゃんに触れたい今日。

そんなことを考えていると、気がついたら部屋を出ようとしているAちゃんの腕を掴み引き止めていた。