Snow TO Man (ページ17)

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推しのために〇〇〇になった男ページ17

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ラウ『しょっぴー！TikTok撮ろうよー！』

渡辺「いいよ。」

ラウ『あっちの芝生のところで撮ろう！』

岩本「あと30分で始まるから、それまでには戻って来いよ！」

ラウ『わかったー！』

ただの暇つぶし

渡辺「なあ、この間撮ったやつ、めちゃバズってね？」

ラウ『よく分からないけど再生回数すごいよね。』

渡辺「これだけ再生されたらアオイたちも見てくれてたりして。」

ラウ『ええ！恥ずかしい！！』

いや、

彼女たちもTikTokをやってるから

あわよくば俺達のも見てくれるかも

そんな下心があったのかもしれない

ある日、DMが届いた

もともとDMでやり取りする友達なんていないから
なんで？誰が？とドキドキしながら開いて見てみると

"初めまして。
Jプロダクションの北川と申します。

弊社はモデルや俳優のマネジメントをしている会社でして、ラウールさんの動画にとても惹かれましてDMを送らせていただきました。

モデルのお仕事にご興味はございませんでしょうか。"

ラウ『ってDM来たんだけど！！』

深澤「えぇー！！すごいじゃん！！」

向井「たしかにラウール、スタイルおばけやもんなー！顔もイケメンやし！」

渡辺「………。」

阿部「でも、モデルって色々あるよね？どんなやつ？」

ラウ『ファッション誌の専属。』

佐久間「専属！？」

宮舘「すごいね。」

岩本「それで、ラウールはモデルやりたいの？俺たちに相談するってことは悩んでるってことだと思うけど。」

ラウ『正直、やってみたいなって気持ちはあるけど…』

向井「ギャラってどうなん？」

佐久間「すーぐ言う！」

宮舘「ギャラとかよりもラウールがやりたいかどうかだよ。」

目黒「でも俺の友達、大学生の頃モデルやってたけど、レギュラーだったら普通のバイトよりも全然稼げるらしいよ。」

ラウ『そうなんだよ。今のバイトよりもめちゃめちゃいいの。もっと現場増やせる。』

深澤「じゃあ、いいじゃん！なんで悩んでるの？」

ラウ『モデルの仕事でライブ行けなくなっちゃわないか心配で…』

宮舘「ラウール。」

ラウ『ん？』

宮舘「(オタクとして)立派に育ったね。」

結局、モデルの仕事は早朝に撮影が多いということを聞いて
俺はこのスカウトを受けることになった。

渡辺「なんで俺には何も来ねえんだよ！！」

推しのためにモデルになった男。