color～いろとりどり (ページ48)

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まっすーの家は一人暮らしにしては広くて、モノクロで統一されたシンプルな部屋だった。

リビングにある黒いソファにたどり着くと、まっすーは唸り声をあげて腰をおろした。

(増田)「ううう…いてぇ」

A「大丈夫⁇じゃないよね…。とりあえず食材片付けるから横になってて。冷蔵庫、勝手に開けていい⁇」

増田「うん。キッチンも使ってね。あ、テーブルの上散らかってるけど気にしないでね。」

A「わかった。」

コートを丁寧に畳んでソファの横に置いて、スーパーの袋を持ってキッチンに向かう。

シンプルなキッチンに置かれている冷蔵庫に買ってきた食材のいくつかを入れる。

A「ほんとに空っぽ…。忙しいんだね…。」

空っぽだった冷蔵庫が、この後作ろうとしている料理用の食材で少しだけ満たされてなんとなくまっすーの気持ちも少しでも満たされたらいいなって思った。

冷蔵庫に入れる終わると、常温で使うもの、飲み物、湿布や塗り薬をもってまっすーの元に戻る。

ふと、キッチンの横にあるダイニングテーブルを見ると色とりどりの絵が描かれた紙や、写真が広がっていた。

そういえば衣装の話ししてたな。仕事、好きなんだね…。

まっすーは、新しいことをどんどん追いかけてて、コートを着て浮かれてると思われることを心配していた自分が恥ずかしくなった。