検索窓
今日:31 hit、昨日:18 hit、合計:48,124 hit

story-36.*増田side ページ37

******
増田side

A「あーっ!」

スマホの上を行き来していた指を止めた彼女がこちらに画面を向ける

A「これっ、まっすーだったんだぁ!」

その画面には、私服の連載をさせてもらっている雑誌で、いつか掲載されたコートを着た俺の写真が載っていた。

A「この雑誌見たときね、このコートめっちゃかわいいなって思って、写真撮って、いろいろね、探したんだけど、昔のやつだったから、もう売ってなかったの。ほんと、いろいろ探して、古着とかも無くて、諦めちゃったんだよね〜。
あー、このコートめっちゃかわいいよねっ。」

よほど興奮してるのか、話す声に全部スタッカートがついている。

自分が大切にしたものを褒められるのは気分がいい。

増田「ん。俺もちょーおきにいり。」

そう言ってにっと満面の笑みで返すと、つられたように彼女の頬がふにゃっとゆるむ。

A「そっかぁ、これまっすーだったんだぁ。」

スマホを見ながらつぶやく顔が、子どもみたいだった。

増田「…そのコート、あげようか?」

A「えっ。え、いや、そーいう意味で言ったんじゃないんだけど…」

増田「ふふふ。いいよ。めちゃさがしてたんでしょ。俺いまほとんど着てないから。」

A「……ほんとにいいの…⁇」

増田「うん。ただ、おれ、あげるって言ってから遅いって定評あるけどね。(笑)」

A「あはは。気長に待ってるー(笑)」

何となく、もっともっと喜んでほしいなって、笑顔になってほしいなって思ったんだ。

story-37.*増田side→←story-35.*増田side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
設定タグ:NEWS , 手越祐也 , 増田貴久   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:prco | 作成日時:2018年2月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。