story-29.*増田side ページ30
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増田side
A「おいしい〜‼」
増田「でしょでしょ。あ、でも、量多くない?大丈夫?」
A「全然!美味しいものをたくさん食べられるってほんと幸せ♡」
増田「あはは。間違いないね。」
関西育ちってこと。
仕事で関東に転勤してきたってこと。
A「あたし、笑いにはきびしいよ?」
冗談ぽく言っていたけど、笑いの沸点は低いようでさっきからどんなに小さなことでもことごとく笑ってくれる。
2人で、ラーメンと餃子、おれはさらに餃子をおかわりして。
あ、Aちゃんはさすがにお腹いっぱいって言って杏仁豆腐食べて、2人とも満腹になった。
増田「んー。お腹いっぱい。じゃあそろそろ行こうか?」
A「うん」
返事をしたまま、からになったお皿を見つめている。
増田「ん?どしたの?まだ食べ足りない?」
A「ううん。おいしかったぁ、と思って思い出してた(笑)」
増田「ふはっ。なにそれ(笑)」
A「まっすー、美味しいとこ連れてきてくれてありがとう」
テーブルに座ったまま頭をさげて、ふにゃっと笑う。
初日は手越の件もあって、こわばった表情しか見なかったけど。
今日は、笑ったり、拗ねたり、…時になにかを考えこんだり…くるくる変わる表情にワクワクした気分になった。
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作者名:prco | 作成日時:2018年2月7日 23時