story-2＊ ページ3
スタッフ「はーい！では、15時から個サルの方集合して下さーい」
コートの真ん中でベンチコートを着たスタッフが
声をかけると同時に、わらわらと20人ほどが集まった。
スタッフ「では、今日は5人ずつ4チームに分かれてもらいます。
同じチームになりたい人がいたら固まってもらって、それ以外は順番に振り分けていきますねー」
、
、
、
、
しばらくして、チーム分けが完了。
明日の大会の練習だというチーム参加しているAチーム以外はB.C.Dと順番に振り分けられた。
わたしは、なっちゃんと…顔なじみのメンズ2人と
…
ーーーあ、サッカー部さんも同じチームかぁ。
彼は、わたしと同じ色のビブスを着て、足先で軽やかにボールタッチをくり返していた。
A「お願いします」
人見知りなりの礼儀。
その日同じチームになった人にはお願いします、の挨拶はすること。
男1「おっ。ぽんちゃん。よろー」
男2「こちらこそー！」
なつ「がんばろーね」
……そして、どんな人か探るための挨拶でもある
A「お願いしまぁす……」
彼「…ちゃーす」
ボールを触ったまま、ちらっとこちらを見て小さな声で返してきた。
……あ、このひとはきっと人見知りだ。
人見知りは…自分から距離が詰められない。
つまり、人見知りと人見知りは距離が詰められないのだ。
急に人見知りスイッチが入ったわたしは
とりあえず、あんまりこの人からパスこないことを願おう……
なんて情けないことをぼんやり考えていると、ゲームが始まった。
スタッフ「では、AとBからお願いします！」
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作者名：prco | 作成日時：2018年2月7日 23時
