検索窓
今日:29 hit、昨日:18 hit、合計:48,122 hit

story-16.*増田side ページ17

******
増田side

コートの向こう側からこっちに向かってドリブルして来た手越。

ゴール付近まで来て、俺の目の前で、急に視界から消えた。

明らかにファウル。
ーーーてゆーか意図的に蹴っただろあいつ。

うずくまって動かない手越をみんながハラハラした表情で取り囲む。

そのうち背の高い男の人が、 手越にファウルした若いチームに詰め寄りだす。

手越に集中していた意識がそっちに散ったのを見計らって、手越に声をかけようとコートの中に入る。

すると、スライディングでもする勢いで女の子が走って来た。

彼女が声をかけると手越が起き上がる。

痛みを堪えるように眉間にシワをよせながら顔をあげた手越と目が合う。

「あ。」と声をだして、これ以上にないくらいバツの悪そうな顔をした。

ーーーてゆーか、今ごろ気づいたんかい。

お小言を言おうとすると、スライディング女子に氷を取って来てほしいと遮られる。

手越は、大丈夫だとアピールしているが、スライディング女子は俺をじっと見つめ、もう一度、氷を取って来てくれと言う。

…まあ、言ってることは間違ってないし?
「わかった」とその指示に従った。


小走りでフロントにむかい、カウンターの奥に向かって声をかける。

増田「すいませーん。氷もらっていいですか⁇」

スタッフ「はーい。どうされました?ケガですか?」

奥から出てきた男のスタッフから、氷が入ったビニール袋を手渡される。

増田「あー、まあ大したことないです。」

スタッフ「あ、あの。まっすーですよね?握手してください。」

増田「あ、はい。まっすーです。ぜひぜひ。」

左手に氷の入った袋を持ち、にこっと笑って右手で握手に応じる。

今日、初めてアイドル増田貴久を認識されてた気がするなぁ。

そういえば、あの子、俺のことめっちゃ見てたけど、気づいてないのかな?

story-17.*増田side→←story-15.*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
設定タグ:NEWS , 手越祐也 , 増田貴久   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:prco | 作成日時:2018年2月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。