story-13.*増田side ページ14
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増田side
『金髪見っけ。』
慣れた姿を見つけた。
明るい髪の毛に、少し高い声、自信満々のプレー…
ーーーあいつ、"手越"丸出しだな。
半ば呆れて、、、、少しだけ羨ましいな、
なんて思って、ふっ。と笑みがこぼれる。
近くにベンチを見つけ、腰掛ける。
お気に入りの上着のポケットにつっこみながら、しばらくコートの中に目を向ける。
バレて騒ぎにならないように…
と思ってマスクして、ちょっと俯き気味にいたけど…
ーーー…誰も俺だって気づかないし…。
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…手越くらい気づけよ。
当の手越は、ニコニコとしながら、周りの人に自ら話しかけている。
ーーーコートの外まで興味ないって感じ?
ーーーでも、ちょっとよそ行きな感じ?気遣ってる時の手越っぽい。
時おり目にかかる前髪を指先で流しながら、
"手越"の周りの人も観察する。
ーーーふーん。女の子もいるんだ。社会人かな。
ーーー男は…結構年齢差大きそうだな。結構みんな顔見知りなかんじなのかね。
ーーーでも、なんかあの集団だけちょっと感じちがうくね?明らかに調子乗ってる感じ
ーーーうわ、強引にボール取りに行ったね〜。
ーーー手越頑張ってるじゃん。女の子のカバーにもいってるし。
ーーーおぉ。
ーーーおぉ?
ーーーおい…
『まじか…てごし…』
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作者名:prco | 作成日時:2018年2月7日 23時