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久しぶりに見るその建物は、前に来たときとは印象が違っていた。季節のせいだろうか。
中に入れば何故かわかった。人が住んでいる。
「おーい、ゴーストくーん」
「なんだぁい?」
「久しぶりだねぇ」
「また泊まりに来たのかぁい?」
「ちがうよ」
泊まったときに仲良くなった。というよりも寝てる時にイタズラされすぎて仲良くならざるを得なかったというか。
「ねぇ、今ここって誰が住んでんの?」
「気付いたねぇ」
「そうだよぉ」
「1年生のユウとモンスターのグリムの2人さぁ」
生徒?寮に入ってないのか?
聞けば、そのユウという子は魔法が使えないらしい。しかも別の世界から来た可能性があるという。どういうことだ。
グリムの方は、ユウの棺桶に入っていた奴で、学園長から2人で1人の生徒という扱いになっている。どういうことなんだ。
「えー、じゃあ勝手に泊まれないのかー」
「そうだねぇ」
「ちえ」
「またねぇ」
……変わったなぁいろいろ。ユウという子に1回会ってみたい。本当に別世界から来たのなら、ぜひ話を聞いてみたいところだ。
僕はオンボロ寮と名付けられたその場所をあとにした。
昼の鐘が鳴った。壁にかけられた絵画に別れを言って、食堂に行く。その途中で、何人かが僕を走って追い越して行った。
すでにレオナがいたのでそのテーブルに向かう。
「さっきぶりですね」
「…またテメェか」
そこにやってきたのは、
「あーアロワナくんだ、久しぶりぃ」
ラギーではなかった。
「え、フロイド!?」
思わず声が出るくらいびびった。それに後ろにはジェイドとアズールもいる。さらにその後方に、パン争奪戦から抜け出してきたラギーが見えた。
レオナは、我関せずといった態度だった。合わないだろうからなぁ、そりゃあそうか。
「Aさん、帰ってたんですね」
「そうそう、3人も変わらないようでなにより」
「げっ!オクタヴィネルの…」
そんなところで、ラギーが帰ってきた。すごく嫌そうな顔をして。まあこの双子が恐怖なのは分からないでもないが。
「Aさん、たまごサンドっス!買ってきたからはやくあっちいって!」
それにしたってこんな強引に押し付けることないだろうに。
遠目に見えるラギーの顔が、嫌味な笑顔だった。多分、仕返しをされたんだろう。
「おや…残念ですね」
ジェイドは本当にそう思っているのだろうか?フロイドに手を引かれながらそう思った。
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しあ(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。最近ですと呪術廻戦ですかね。 (2021年3月5日 21時) (レス) id: 46cd819be0 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 高評価しました!知ってるアニメは何ですか? (2021年3月5日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しあ | 作成日時:2021年2月28日 20時