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「レインー、後輩をそんな目で見るなよー」
ウィズはフォローする気が無い。
「A先輩、ホントに誰ですか」
「コイツらは僕の…悪友、その辺だけ抑えとけば大丈夫」
僕の方も説明する気は無い。説明したところで、きっと関わることもない。
「ひどいなーAは。ま、今自己紹介してもおもしろくないし」
「だねぇ、じゃあおれはここで」
すぐにウィズも離れた。
「行っちまった」
僕らは、かなりさっぱりした関係だと思う。実際、今みたいなことも多い。けど、なんとなく関係を切る気にはならない。あんまり深掘りしようとしないのが、コイツらのいいところだと思うから。話したくないなら話さなくてもいい。1人でいたいなら1人でいればいい。こういう関係性。
「たはー行っちゃった。ねーA、かまってよ」
基本的にレインは、適当だ。いい塩梅の意味じゃなくて、いいかげんの方の意味で。
「あーいーよ。かまってやる。じゃあねユウ」
「あ!はい!」


 で。
 今、僕がいるのはイグニハイド。レインの部屋。機械類が多くて、パソコンも1台や2台ではない。ブルーライトが眩しすぎてぐらぐらする。レインはブルーカットのメガネをかけていた。
「なーレイン、いつ僕が帰ったって知ったんだよ。ウィズか?」
「はあ?俺が見つけたんだけど」
「なんだそれ気色悪い」
「あー?なら証拠を出してやる」
そう言うとレインは、マジカメをひらいた。
「なんで……って、あ!」
「そうケイトのアカ。お前が写ってたからなー。しかもバッチリキメ顔して…」
「バカ、郷里の友人を無下にするのは嫌だったんだ」
「はいはい。で、ウィズたちに拡散した」
レインは、昔から先読みをするのが得意だ。で、当人もそれを否定しないし、むしろ嬉々としてそういうことをする。
 人をイタズラにかけるのも好きで、機械が得意なのをいいことにいろんな人にしていた。しかも無差別。それでも小さいのが多かったから、笑って許されていた。多分それを狙ってたのだろうが。
 大きい仕掛けをするときは、決まって僕らを狙った。双子の兄のカインが1番の被害者である。理由なんて、気心が知れているというだけで。そのおかげで結構散々な目にあったけど、その手のに対する耐性というか諦めがついた。
「どうするー?泊まる?」
「いやけっこう」
ここに泊まったところで、というか、どうせ寝てる間になんかされるに決まってる。

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しあ(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。最近ですと呪術廻戦ですかね。 (2021年3月5日 21時) (レス) id: 46cd819be0 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 高評価しました!知ってるアニメは何ですか? (2021年3月5日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しあ | 作成日時:2021年2月28日 20時

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