エイリアンズ3 _jump×jump (ページ7)

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光が目の前でケタケタ笑ってる。

あれ？俺今何言った？

ラジオの収録終わり、たまたま明日俺も光も
オフだったから飲みに行こうとなって、
光が前から行ってみたかったっていう店に来た。

予想以上に美味い飯と酒と、
休み前の開放感もあって、
久々にセーブせずに色々食べて飲んで、話して…

………何の話してた？

「いのちゃんそろそろ帰ろうか」

「…あ、うん」

仕事の話で途中ちょっと熱くなったのは
何となく憶えてる。

そっからキャンプの話に逸れて…
えっと…
あ、あと演技の仕事の話にもなって…

「あ、タクシー来たって」

「え？あ、分かった…あれ、お会計は？」

「済んでる済んでる」

「あ、ごめん。ありがとう…」

キャンプの話、ドラマの話、
あ、あとサウナの話もしたな…
いやサウナの話はドラマの前か。
ドラマの話、何のドラマの話だっけ…

「いのちゃん、いのちゃん、着いたよ」

揺さぶられて、はっと目が覚めた。
寝てた…お金…は、また今度で良いか。

ありがと、とタクシーを降りると、
ここは俺んちのマンションじゃない。

おまけに多分部屋着のままの大ちゃんが立っていた。

「へ？」

慌てて振り返ると、ニッコリ顔で手を振るひかるを
乗せたタクシーがスーッと出発していく。

「は？え？」

「光くんから連絡あって。
　近くで飲んでていのちゃんかなり酔ってるから
　泊めたげてって」

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ドライヤーを拝借しながら、思い出した。
光が何にケタケタ笑ったか。

仕事の話になって、大ちゃんのドラマの話になって…

あのシャツを思い出したんだ。
それから頭を使わず、酔いに任せて喋ってた。

あー大ちゃんの好きな人ってどんな人なんだろーな。きれー系？かわいー系？今まではぁ…んーどっちもあるよなあ。ねえ、ひかるは知ってんでしょ？だってあん時何か知ってる風だったじゃん。ねーどんくらいなの、今。もーちょっと？まだまだなの？おい、ニヤニヤしてねーで教えてくれよ。まあでも上手くいくと良いよな、……やっぱり嫌だな……