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きっと今ひかるの頭ん中は
ぐるぐる色んなことが
ぐちゃぐちゃになっていて、
伝えるためには整理をしなきゃならない。
それを待ってる時間も好きだった。
たまに、こういうこと?って先回りをしてみたら、
そう、すごいねやぶって
嬉しそうに笑う顔も好きだった。
「何が不満?言って」
だけどもう、待てない。
教えてくれなきゃ、ダメになりそうなんだ。
「どうしたいの?」
畳み掛ける。潰れてしまいそう。でも俺も潰れそう。
一言で良い。
アリかナシかだけ分かればもうそれで良い。
「ひかる、」
「今まで通りでいたい、ずっと、ずっと………」
横顔がもう、壊れそうだ。
自分で追い詰めたのに、
可哀想だと罪悪感がむくむく膨れ上がる。
涙が落ちるかとハラハラしていたら、それより先に、
でも、と小さな声が落ちた。
「愛とか恋とか、そーゆーの要らない。
要らないんだけど…
でも…でも、他の人とそーゆーのするんだったら…。
だったら………」
「いいよ、もういいよひかる」
溢れてしまった涙を隠すように、
何度も何度も目を擦る手をどけてやる。
ああ、そうか。
でっかい目。
俺が好き、って、そう見えるよ。
例えお前の言う通り、
愛とか恋とか、そーゆうんじゃなくても。
「なあ、ひかる?
たまにキスして、たまに肌を合わせて。
つまり、たまには俺に合わせて。
そしたら俺は、」
惑星、グルグルと廻り続ける。
望み通り離れないでいてやるよ、ふたりでこのまま。
fin.
you wake me up _itajan→←恋する惑星 _ybhk
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作者名:ponpoco | 作成日時:2021年3月22日 23時