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俺よりうんと仕事に行く時間が早い薮が
また玄関でぶーたれている。
うちで飲んで、
そのまま泊まってった朝のもはや恒例行事。
面白いから玄関まで見送りに行く。
「でも俺ひかるの笑顔のために頑張れるぅ〜!」
「バカじゃないの、いってらっしゃい」
あの夜の、「いつか」の先は分からずじまいだ。
こいつに期待してたらキリが無いような気がするから
気にしないようにしてるけど、
でも俺の積み立てやぶ貯金は役立ち始めたのだ。
それだけでも奇跡に近い。
この部屋によく来るようになってから、
薮は飲み歩かなくなったし、
折り畳み傘を持ち歩くようになった。
ついでに、俺がお使いをよく頼むから、
安いスーパーも覚えたらしい。
なんなら薮が見つけてくることもある。
あんなに浪費家だったのに、嘘みたいだね、
と笑ったら、
ここに来たらひかるが居るからね、と
やっぱりヘラヘラ笑ってた。
fin.
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まだまだ観れると思ってたら、いつの間にかもう少しに…。数ある名場面をさしおいて、やぶひか登場シーンがいちばん好きです。
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作者名:ponpoco | 作成日時:2021年3月22日 23時