最近のアイツは ページ22
「チャンミン...？」
「今日の結婚式...
Aさんはどう思いましたか？」
床に膝立ちになってるアイツが
横から私の顔を覗き込んできた
「...どうって？」
「結婚式を見た人が皆同じ事を言うんです。
お似合いの二人だったよって...」
「うん...」
私も何度も聞いたよ
「僕ら二人が
愛しそうに見つめ合ってたって...」
それも...何度も聞いた
本当なの？本当に...
「そうなの？」
「はい」
え...
「少なくとも僕はそうかもしれません」
信じられない言葉に
...返す言葉もない
「だって僕は今日一日
Aさんとの結婚式を想像してましたから...」
私との...結婚式？
「隣にいるのはAさんだ...そう思って今日一日過ごしました。だから皆が言うように、僕の目が三崎さんを愛しそうに見つめているように見えたのは本当です。だって僕が見ていたのは三崎さんじゃなくてAさんなんですから」
「ホントに？」
「ホントですよ？
そうでもしなきゃ、例え仕事でもAさん以外の人と結婚式なんて挙げられませんでした」
そう言ってアイツは
私の頬に、右手で優しく包むように触れた
この間の海の時もそうだったし
ファッションショーの時もそうだった
そして今も...
最近のアイツは
私の不安を必ず拭ってくれる
「チャンミン...」
「ん？」
「ホントは、今日一日ずっと気になってた。
私も皆から同じ事を聞いてたから...。
だけど、今の言葉を聞いて...ほっとした」
「やっぱりね...」
「やっぱり？」
「Aさん、不安に思ってる事があるなら
隠さず僕にちゃんと言って下さい」
「うん...ありがとう、チャンミン。
ふふ、嬉しい(笑)」
「・・・・」
アイツの親指が私の頬を数回撫でた
「可愛い顔...」
そうかと思ったら
ゆっくり重なる唇
「可愛い...」
ちゅっ...
「可愛い...Aさん」
ちゅっ...
キスをしながら
何度もそう繰り返すアイツ
そんなアイツにすっかりその気にさせられて
アイツと二人、湯気が煙るバスルームで
「...チャンミンっ」
「A...可愛い顔...ッ！
その顔、もっと見せて？」
何度も、何度も...
熱い肌と
「「好き...」」
愛しい気持ちを重ね合った
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作者名：ami
| 作成日時：2013年7月19日 13時
