しつこい女になりたくない ページ21
え？何で！？
「チャンミン
お風呂入ったんじゃなかったの？」
「入りましたけど...
Aさんと入りたかったから」
...どうして？
今はそんな事、言わないで欲しい
「...ダメですか？」
チャンミンはズルイ・・・
そんな風に言われたら私は断れない
「ダメじゃないけど...」
私の言葉ににっこり笑ったアイツは
「Aさん、こっちに来て下さい」
そう言って私を腕の中に引き寄せた
アイツの脚の間に、膝を揃えて座る私
目の前にはアイツの広い胸...
「Aさん、もうすぐ誕生日ですね。
たくさんお祝いしてあげますから楽しみにしていて下さい(笑)」
私の前髪を優しくかき上げながら
愛しそうに私を見つめるアイツ
...そんな目で
三崎さんの事も見つめたの？
「Aさん？どうして黙ってるんですか？」
「ねぇチャンミン...」
「何ですか？」
三崎さんと笑顔で見つめ合ってたって...
ホント？
「Aさん？」
「...誕生日、楽しみにしてるね」
聞けなかった
この間の海で、アイツは三崎さんの事を
何とも思わないって言ってくれた
しつこい女になりたくなかった
すると急にアイツがバスタブから出て
「おいで...」
シャワーの下に立った
「...え？」
「髪の毛洗ってあげるから」
「え...いいよ」
恥ずかしいし
「いいから
ここに座って？」
アイツが私の手を引っ張って
半ば強引にイスに座らせた
「痛くないですか？」
そのまま後ろから
優しく私の髪を洗い始める
「うん、気持ちいい...」
アイツの優しい手の感触に
恥ずかしかったのも忘れて
結局いつも、こうやって洗って貰うんだよね
丁寧にトリートメントまでして貰って...
「ありが・・・」
え...
言い終わらない内に
突然後ろからアイツに抱き締められた
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作者名：ami
| 作成日時：2013年7月19日 13時
