深愛14 ページ14
「やっとお昼だー」
「ですね」
「お疲れ様です...」
お昼休憩になり
加藤さんが休憩室のテーブルへ雪崩れ込んだ
「加藤さん
スケーリング多かったですもんね」
「うん」
水無月さんの言う通り
スケーリング続きだった加藤さん
「だから水無月さんも大変だったでしょ？
先生の補助が多くて」
やはり加藤さんも気付いていた
「いえ、これが仕事ですから」
「流石水無月さん」
「ふふっ(笑)」
お弁当を持って席に着いた私達に倣い
加藤さんもランチを手にして座り直した
「どう？もう慣れた？」
今日で水無月さんが働き始めて3日目
こうやって気遣えるところが加藤さんらしい
「はい、大丈夫です」
「なら良かった
先生とも問題なさそうだしね」
「はい」
加藤さんの言葉に胸がキュッとなる
「はーお腹ペコペコ！食べよ食べよ」
「そうですね」
「いただきます...」
かつて先生と付き合っていた水無月さん
問題なくやっていけるのは当然で
だからこそ辛い
二人が付き合っていた事実を
突き付けられている様で
という事は別れも円満だったって事？
それともそこは大人だから、割り切ってる？
そもそも別れを切り出したのはどっち？
「ねぇねぇ水無月さんてさ・・・」
思えば、水無月さんに再会した時
先生の様子はどことなくおかしかった
あれは別れの理由と何か関係してるのかな
先生は今でも水無月さんを...
「えー、やっぱそうなの？」
...ハッ！
加藤さんの声で我に返った
「水無月さん美人だから
絶対あると思ってたけど」
「一人だけ、ですけど」
なぜかこっちを一瞥した水無月さんと
目が合った
...何？
「一人でも凄いよね
先生と付き合うなんて、ね？Aちゃん」
先生と...
「とはいえAちゃんも付き合ってるか
それもあんなハイスペックな先生と」
...そっか、そういう事か
しかも"一人"って事は
確実に先生の事だよね...？
「どんな人だったの？」
加藤さんの質問にドキッとした
「...スマートな人、でしたよ」
スマート...
「何をするにも抜かりないって感じで」
俯きがちにそう口にした水無月さんに
言い様のない不安が押し寄せてくる
「つまり、"全てが"完璧だったわけだ」
「まぁ、そうですかね」
全てが完璧...
「はぁ〜、やっぱインテリな男は違うなー」
羨ましい！と唸る加藤さんの声を聞きながら
優しく微笑む先生の後ろ姿が遠く浮かんで
どうしようもなかった
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神鹿(プロフ) - 見つけられました！ありがとうございます！ (2021年9月2日 23時) (
レス) id: 874191ca7a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - 神鹿さん» 神鹿さん、私の作品ページから飛べませんか？出来ないようであれば神鹿さんの設定R18作品を読めるように変える必要があります。 (2021年9月2日 8時) (レス) id: d1c1872a15 (このIDを非表示/違反報告)
神鹿(プロフ) - スミマセンが 別部屋へは どうやったら読みに行けますか？ (2021年9月1日 22時) (レス) id: 874191ca7a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - はるさん» はるさん、嬉しいお言葉のオンパレード！感激です。長らく放置していて気がかりだったお話を完結できて、私もほっとしています。一緒に楽しんで下さり、こちらこそありがとうございました。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: d1c1872a15 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 最後まで、ドキドキしながら読ませて頂きました。ありがとうございました。amiさんの言葉使いが大好きでした。終わり方も、ほっとする？爽やかな？心が明るくなる様なエンディングで、何度も読み返したい作品です。本当にありがとうございました。 (2021年8月30日 10時) (レス) id: 533b71ddc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2017年9月18日 12時
