深愛12 ページ12
翌日
「Aちゃん、お花見どうだった？」
出勤するなり加藤さんにそう聞かれた
「綺麗でしたよ、凄く。
だから週末はもっと混むんじゃないかって先生が」
「あっ！」
「え...？」
制服に着替えながらそう言うと
突然加藤さんが大きな声を出した
「やだ、見つけちゃった(笑)」
え...何を？
訳がわからなくて首を傾げる
すると耳元へスッと顔を寄せた加藤さんが囁いた
「キスマーク...」
「...ッ///」
と同時に左肩をチョンと指で押され
「もしかして昨日？そっかそっかー
お花見で盛り上がっちゃったんだねー(笑)」
わかるわかると頷く加藤さんに何も言えない
コンコン
「おはようございます」
その時、水無月さんが出勤してきて
私は慌てて制服を着た
...何となく
知られたくなかった、水無月さんには
「おはよー」
「おはようございます...」
考えたくはないのに
そんな話をしていたからか
抱き締めた水無月さんを
優しい眼差しで見つめる先生の姿が浮かんで
仕方がない
二人が付き合っていたのは事実だし
「はぁ...」
「どうしたの？何かあった？」
無意識についてしまったため息を
加藤さんに気付かれた
「あ、いえ...何でも」
「そう？何かあったら言いなよ」
加藤さんはいつでも優しい
「はい、ありがとうございます」
「先生との事も、遠慮なくね」
「はい...」
「ま、今は必要ないかもだけど...(笑)」
ツンツンと、キスマークの残る肩を
制服の上から押されてしまった
「...ッ///」
思わず赤くなる
「ホント、可愛いよねAちゃんは。
先生もメロメロになるはずだよー」
その瞬間、チラッとこっちを見た水無月さんと
目が合った
なぜかいたたまれない気持ちになる
今現在付き合っているのは私なのに
昨日もたくさん愛して貰ったのに
どことなく感じる後ろめたさ
胸の奥がモヤモヤした
「行こっか」
「はい」
支度を終えて休憩室を出ると
ちょうど先生が出勤してきた
「おはようございまーす」
「おはようございます」
「おはよう」
玄関でルームシューズに履き替えながら
返事をする先生
「おはよう、ございます...」
最後に出てきた私と目が合うと
「おはよう...(笑)」
心臓をキュッと掴まれるような
優しい眼差しをくれた
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神鹿(プロフ) - 見つけられました！ありがとうございます！ (2021年9月2日 23時) (
レス) id: 874191ca7a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - 神鹿さん» 神鹿さん、私の作品ページから飛べませんか？出来ないようであれば神鹿さんの設定R18作品を読めるように変える必要があります。 (2021年9月2日 8時) (レス) id: d1c1872a15 (このIDを非表示/違反報告)
神鹿(プロフ) - スミマセンが 別部屋へは どうやったら読みに行けますか？ (2021年9月1日 22時) (レス) id: 874191ca7a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - はるさん» はるさん、嬉しいお言葉のオンパレード！感激です。長らく放置していて気がかりだったお話を完結できて、私もほっとしています。一緒に楽しんで下さり、こちらこそありがとうございました。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: d1c1872a15 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 最後まで、ドキドキしながら読ませて頂きました。ありがとうございました。amiさんの言葉使いが大好きでした。終わり方も、ほっとする？爽やかな？心が明るくなる様なエンディングで、何度も読み返したい作品です。本当にありがとうございました。 (2021年8月30日 10時) (レス) id: 533b71ddc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2017年9月18日 12時
