アイツの日記帳3 ページ24
目的のページを見つける為
パラパラとページを捲っていると
度々目に飛び込んでくるのは
「レイ」の文字
この日記帳、おそらく城ヶ崎先生と
出会った頃の事も書かれてるんだ
もちろん、何が書いてあるのか気になったけど
それは流石に勝手に読んではマズイと思い
パラパラとページを捲った
...ん？
何にも、書いてない？
しばらくすると
何も書いてない真っ白なページが現れた
これはきっと、城ヶ崎先生にフラれて
自分の殻に閉じ籠っていた頃かな？
...たぶん、そうだよね
アイツの気持ちを考えたら
少し切なくなった
パラパラ...
それから数ページ捲って
「あった...」
私と出会った頃の日記が
ついにその姿を現した(大げさ)
私はアイツの事
「勉三」なんてあだ名をつけて観察してたけど
アイツは私の事、どんな風に見てたんだろう
「どれどれ...」
私はワクワクしながら
アイツが書いた日記に目を通した
5月○日
今日、久しぶりに友達ができた。
名前は竹内Aさん。同じクラスの女の子だ。
正直に言うと、こんな僕に声を掛けるなんて変わった人だと思った。実際、クラスの男子の間で「可愛いのに変わってるよな」なんて言われているのを度々耳にしたし。
「・・・オイオイ」
変わってるって
「お前に言われたくないよ、勉三め...」
でも一方で、評判通り僕に笑い掛けてくれる笑顔はすごく可愛くて、まるで汚れを知らない子供のようで...
こんな僕に声を掛けてくれたんだし、Aさんならきっと信じても大丈夫だよね。
チャンミン...
明日からの高校生活が、少しだけ楽しみになった。
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作者名：ami
| 作成日時：2015年6月27日 10時
