小さな達成感 ページ14
「ねぇ、チャンミン。
とりあえず手、離してくれる？これじゃあ電話を掛けられない」
ブスッ...
「電話できなきゃ
今夜は泊まれないよ？」
ブ・・・
お！これは
「それでもいいの？」
ブ・・・
いけるか！？
「ね、いいの？」
ブ・・・ッスゥゥ〜！！
わ！一段とひどくなった、すごい顔
ダメか...
やっぱりあの「忘れ物」のキスが
相当効いてるみたい
はぁ...
でもどうしてこんなに
ヤキモチ焼きなんだろう
ブスッとむくれたアイツの横顔に目をやる
大きな唇を尖らせ目は半開き
「僕、怒ってますけど？」オーラが半端ない
これを言ったら
更に機嫌が悪くなるかもしれないけど
毎回こんな感じじゃ、正直疲れる(今更)
たから今後の為にも
ここはひとつハッキリ言わないと
「ねぇ、チャンミン」
ブスッ...
「そんなに怒って、楽しいの...？」
...ピクッ？
繋いでいた手が微かに動いた
ヤバイか？
でも今更後戻りはできない(大げさ)
「キスの事怒ってるなら...
チャンミンだってしたよね？しかも唇に」
ピクピクッ...
「それに今回の事は...
元はと言えばチャンミンが仕組んだ事でしょ？」
ピクピクピクッ...
「こんな風に、イヤな気分になるってわかってるんだったらそんな事しなければいいのに」
ピクピクピクッー！！
激しく震えるアイツの手に
若干の恐怖は感じたものの
アイツにハッキリ気持ちを伝えて
よ、よし、言ってやった...！
小さな達成感に一人浸っていると
「わぁっ...！」
突然アイツが体勢を変え
私の目の前に覆い被さってきた
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作者名：ami
| 作成日時：2015年6月27日 10時
