アイツと私のお礼 ページ3
お昼休み
アイツと一緒にお弁当を広げた
もちろんあの中庭でね
日が当たってると暖かいんだけど
それでもやっぱり寒くなってきたかな？
朝晩はもう大分寒くなってきたよね
朝...朝といえば
「ねぇチャンミン
何で今朝遅かったの？」
私は一旦箸を置いて
隣でもぐもぐとハムスターになりながら
口いっぱいお弁当を頬張るアイツに聞いた
「ふぉえはえしゅね...」
いやいや、何言ってるのかわかんないし
「チャンミン
食べ終わってからでいいよ」
アイツはゴックンと音が聞こえてきそうな感じで
口に入っていたものを飲み込むと
「それはですね・・・」
ガサガサと鞄の中を漁って
小さな紙袋を取り出した
「これを取りに戻ってたら
遅くなっちゃったんです」
「何コレ？」
アイツが差し出した紙袋を受け取った
「開けてみて下さい」
ピリッ...
「前にAさんにお礼のつもりで買ったんですけど、渡しそびれちゃって...」
中にはハンカチが入っていた
あのくまが刺繍してある白と紺
2枚のハンカチ
「お礼？」
「...そうです。
レイとの事を、相談にのってもらったお礼です」
アイツはちょっと言いづらそうにそう言った
「そうなんだ...でも何で２枚？」
あ、もしかして...
「白がAさん、紺が僕...お揃いです」
「・・・・」
嬉しかった
先生と付き合ってる時に
私を想って買ってくれたハンカチ
しかもお揃いの...
「チャンミン、ありがとう！
すっごく嬉しい(笑)」
チュッ...！
堪らずアイツのほっぺにキスをした
「...Aさん」
それに驚き
ほっぺに手を当てて私を見つめるアイツ
次の瞬間
「好きですっ！」
ガバッ！といきなり抱きついてきた
「ちょっ、ちょっとチャンミン学校だよ！？」
「そんなの関係ありません！」
いやいや関係あるだろっ！
「それに先にキスしてきたのは
Aさんじゃないですかっ！」
ギクリ・・・
「あっ、あれは嬉しくて思わず...
お、お礼のキスだよっ？」
慌てて誤魔化すと
アイツは素直に体を離した
今度は...なに？
「お礼のキス...
良いことを聞きました。フフッ...」
今まで見たこともない
不敵な笑みを浮かべるアイツに
若干不安を覚えつつ...
「は、早くお弁当食べよっ...！」
なぜって
お昼休みが終わる5分前だったから
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ami(プロフ) - のりのりさん» のりのりさん、嬉しすぎるお言葉をありがとうございます(*^^*)なかなか表現力がなくて、ありきたりな描写しかできませんが少しでも届くものがあるなら嬉しい限りです。続きも公開しましたのでお時間あるときに覗いてみて下さいね。ありがとうございます(*^^*) (2016年5月7日 10時) (
レス) id: 08257c9958 (このIDを非表示/違反報告)
のりのり(プロフ) - 何度読んでも 幸せな気持ちにキューンときたり、切なくて苦しくなったり… 入り込んじゃいます(^-^) (2016年5月4日 7時) (レス) id: 21fe8feb28 (このIDを非表示/違反報告)
an(プロフ) - かえるさん、アイツも自分の気持ちの持っていき場所がなく、こんな態度をとってしまいました。今なら...きっとキャッ(//∇//)な感じで嫉妬されちゃうんでしょうね。 (2014年5月22日 14時) (レス) id: 65b029e398 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 読んで内容も知ってるのに胸が締め付けられます…(T△T) (2014年5月17日 19時) (レス) id: cb09582b35 (このIDを非表示/違反報告)
an(プロフ) - ありかさん、意地悪な作者なんですみません(笑)アイツのやきもちは今後もずっと続いていきます。もしかしたらパワーアップしてるかも！？ (2013年7月11日 16時) (レス) id: 65b029e398 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2013年5月30日 10時
