祥生×放課後音楽室 ページ17
大平祥生
今日も放課後、私は音楽室へ向かう。
私の学校には音楽室が2つあって、
私が毎日行くのは旧館の4階、1番奥の音楽室。
吹奏楽部が使うのは本館の大きい音楽室だから
この時間にここに来るのは私くらい。
ちょっと部屋自体は埃臭いけど、
ここのグランドピアノはすごく質が高いから
とっても綺麗な音が出て気持ちが良い。
･
極度の人見知りで、更には友達付き合いが苦手な私
だけど、
ピアノを弾いてる時間は何もかも忘れて夢中になれる
好きな曲を好きなだけ。
満足するまで弾いたら気分が上がる。
今日は夜、テレビで千と千尋の神隠しが放送されるし
久しぶりにジブリの曲でも弾こうかな
そう思い、私は指を動かした。
･
『…綺麗やな、Aちゃんのピアノの音』
今まで誰かがこの音楽室に入ってきたことは
1度も無かった
それなのに、今日は
大平くんが居た
｢…大平くん？｣
｢…いつからいたの……？｣
祥『いつから…って』
祥『最初からやで？』
｢…っ…最初から！？｣
祥『おん』
祥『俺、Aちゃんのピアノ好きやねん』
｢…え？｣
祥『元々、Aちゃんがこの音楽室に通う前から俺、ここの準備室で昼寝するのが好きやってん…』
｢…そうなんだ｣
祥『そしたらいつからか綺麗なピアノの音色が聞こえてくるようになって』
祥『放課後、この教室に来るのがもっと楽しみになっとった』
祥『…ほんまはAちゃんに話しかけるつもり無かってんけど…』
祥『…その…俺…ジブリ大好きやから…』
｢…ふふ笑｣
｢ジブリメドレーしてたから、我慢出来ずに出てきちゃったの…？笑｣
祥『…なっ…！笑わんとってや〜！』
同じクラスの大平祥生くん
今まで1回も話したことは無かった。
それでも彼は
私を『Aちゃん』と呼んでくれてるみたいで、
｢…大平くん、私の下の名前知ってたの？｣
え？とぽかんとした表情を浮かべる大平くん
祥『…知っとるも何も…』
祥『…好きやから、Aちゃんのこと』
｢…え？｣
祥『ずっと話してみたいと思っとった』
祥『明日からは…』
祥『準備室じゃなくて、ここにおってもええ？』
大平くんは自信なさげに私を見つめ、そうお願いした
｢…もちろん｣
｢ありがとう、大平くん｣
なあなあ俺もピアノ一緒に弾いてもええ〜？
そう言いながら私の隣に腰掛けた大平くん。
交わるはずもなかった大平くん
巡り合わせてくれたのは
私の大好きなピアノだった。
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arumo(プロフ) - 梓さん» 本当に嬉しいですありがとうございます😭梓さんのセンスハンパないです大好きです🥺全然そんなことないです終始ニヤニヤしながら見てました…勇気出してリクエストしてよかったです‼️ほんとにありがとうございました😫💖 (2021年9月30日 9時) (
レス) id: 77cf3ba3f2 (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - arumoさん» いつもお話更新されるの楽しみにまっております💞えええ読み返して下さってるなんて、、嬉しすぎて涙が出そうです😭拓実さんのお話…私の文章力だと秘密感が微妙だったかもです💦ですがリクエスト本当にありがとうございました‼️ (2021年9月29日 22時) (レス) @page46 id: a0c207ee39 (このIDを非表示/違反報告)
arumo(プロフ) - 梓さん» え…ちょっと待ってください…読んでくださってるんですかありがとうございます😭‼️もうほんとに梓さんの書くお話好きすぎて何度も読み返してます🥲✨嬉しいですありがとうございます楽しみにしています🥺💓 (2021年9月29日 0時) (レス) id: 77cf3ba3f2 (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - arumoさん» わぁぁぁぁ！arumoさん😭😭😭いつもお話読ませてもらってます‼️コメント頂けたことが嬉しくて飛び跳ねました😂景瑚のお話書き終わったら秘密の社内恋愛拓実さん書かせて頂きますね💓 (2021年9月28日 23時) (レス) id: a0c207ee39 (このIDを非表示/違反報告)
arumo(プロフ) - 梓さんの作品いつも楽しく読ませて頂いてます❣️同期の拓実くんと秘密の恋愛が見てみたいです！よかったらぜひよろしくお願い致します😌 (2021年9月28日 23時) (レス) id: 77cf3ba3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓 | 作成日時：2021年9月13日 3時
