【男主】ぽまえらなんで全員‪α‬なの？【東iリiベ】

29度目のアーッ♂危機 ページ29

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　かーさんが起きてきて、リビングのソファで寝てる俺に若干の心配を滲ませながら起こしてきた。



「A、なんでこんなところで寝てるのよ」

『…馬鹿共に襲われたから』

「あら、仲良いわね」

『話聞いてた？』

「貴方くらいの歳なんてみんなそういうものでしょ」



　え？俺がおかしいの？ダチとか仲間にΩ居たらセッススしたくなるの？もう無理矢理でも犯|そうとする？なんなら孕ませようとする？え？？？真剣にこの世界貞操観念低過ぎね？ 俺もし昨日事故ってたとしたらかーさんに気持ちよかった？とか聞かれる気がしてきた。



「あ、そうそう。私ら出掛けてくるから、マイキーくんたちゆっくりしていって全然いいわよ」

『いや俺がお断り、今は部屋閉じ込めてるし』



　そう、実はあの‪ドスケベα‬共は自室に閉じ込めた。しつこくリビングにまで来て集団で襲われることを恐れて、ドアが開かないように荷物を置いた。こうして俺にも清々しい朝が訪れたワケだ。



「もういいじゃない、1晩越したんだから反省してるわよきっと」

『……分かった』



　心底不本意だがかーさんに言われなければ、多分アホ‪α‬共が発狂するまで部屋に閉じ込めておきたいくらいだった。

　仕方ない海よりも広い心で俺が許してやろう。死ぬほどアイツらと顔合わせたくねぇなぁ、などと文句を言い捨て、重い足取りで階段を登っていく。
　部屋からは内容は聞き取れないが話声が少し聞こえてきた。荷物を避けて、一息ついてから何も言わずにドアを開けた。



《──さわんな、っやだ》

『あ゛？』



　何故か部屋に入ると俺の聞きたくない声が耳に飛び込んできた。一気に眠気が吹っ飛んだ。流れてくる声とは別の俺の声にアイツらはバッと振り返って、あっ、とかやべ、とか口々に漏らしていく。ただ一人タケミッチだけは俺のベッドで布団の中に入って耳を塞いでいるように見える。

　ボイスレコーダーから聞こえ続けるあられもない声。誰か知らねぇけど録音してやがったワケだ。



《──ひ、っいや…やめろってばじっまいきあ、っう、うっ》

『…っほんとお前ら…』



　流石にここまで恥ずかしい思いをしたことは今までに1度もない。羞恥と怒りと呆れのごちゃまぜになって、高校一年生である大の男が泣きそうになるほどだ。




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《格言》好きな子は少しいじ|めてやりたい♡

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