第47話 パウリーとの出会い ページ5
「失礼!!」
『!ちょっと!?』
黒いスーツを着た人に追いかけられていた、ゴーグルをつけた金髪の男性は、私の元まで走ってくると、ヤガラブルに飛び乗り全速でヤガラを走らせた。
「そいじゃぁ!また走りましょう!」
また走ろうなんて言う彼に、追いかけてきた人達は呆れた顔をし、水路には行けないと断念していた。
「わっはっは!」
『あ、あの…。』
「ん?あぁ、悪るかったな。助かった……っておい!お前!女ァ!」
『!!えっ…!?なんですか?』
私の顔を見て急に怒鳴り出したと思えば、彼は私の足を指さし言った。
「なんだそのハレンチな格好は!!長ズボンを履けェ!長ズボンを!」
『し、失礼な!ハレンチなんかじゃないです!』
今日の格好は確かにショートパンツで足は出ていたが、ハレンチとまではいかないだろうに。
「うるせぇ!そ、それにだ!…お前のそれェ!」
そう言い私の首元を指さす。
「そ、そ、それはハレンチすぎるだろ!!今すぐ隠せ!!このハレンチ女ァ!」
『?なんですか!?これは虫に食われただけです!』
「なにぃ!?食われただぁ!?ハレンチな!!」
『なんでぇ!?』
そんな争いをヤガラブルの上でしていると、周囲からの視線を感じた。私としてはあまり目立ちたくない。
『…っ!とりあえず移動します。お兄さん送ってってあげるから少し静かに。』
「…!あ、あぁ。悪かった。とりあえず造船場で下ろしてくれ。1番ドックだ。」
造船場。カクやルッチが向かった場所だ。
1番ドックかは分からないが、鉢合わせたらまずいだろう…。
『…分かりました。案内お願いしますね。』
そう言ってヤガラを動かせば、お兄さんも後ろの席にどかっと座った。
「…あんた、名前は?造船場の場所を知らないたァ…。ここのもんじゃねェだろ?」
『…Aです。ここには観光で来てまして。』
名前を言っていいか迷ったが咄嗟に偽名なんて出てこなかった。
「観光か…。おれはパウリーってんだ。ここの造船会社に務めてたが、来年からはガレーラカンパニーに入る。」
ーまあこんなこと言っても関係ねぇか。
彼はそう言うがそうでもない。
なぜならそのガレーラカンパニーにはカクやルッチ、カリファも入社するからだ。
ーー厄介な人に関わったかも…
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アタル(プロフ) - サクラさん» サクラさん、ありがとうございます!コメントで感想を送ってくださると本当にやる気が出ます。自分で始めたので頑張るというのもなんか変な感じですが、頑張ります! (2019年10月12日 17時) (レス) id: e103d991e7 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - カクもルッチもカッコいい…!毎回キュンキュンさせてもらってます!更新頑張ってください! (2019年10月12日 16時) (レス) id: 2be65d96af (このIDを非表示/違反報告)
アタル(プロフ) - akane10746さん» 前回からコメントありがうございます!続けてみてくださっていてとても嬉しいです!頑張ります。 (2019年10月8日 13時) (レス) id: e103d991e7 (このIDを非表示/違反報告)
akane10746(プロフ) - 毎回面白いです!更新頑張ってください!!! (2019年10月8日 9時) (レス) id: 38a8873821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アタル | 作成日時:2019年10月7日 0時