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星19個 ページ19

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甘露寺さんの熱視線を受けながら、好みのタイプを絞り出す。



「え、え〜と、落ち着いていて、強くて、一緒に居て温かい気持ちになれる人がいいですね。」



自分で言っておきながら、少し照れてしまう。
甘露寺さんは、キュンキュンしている最中みたいで、表情が緩んでいる。





「Aちゃんと恋愛話するの新鮮だわ!そう言えば、髪の毛を切ったのは無一郎君だって聞いたんだけど、本当!?」






「えぇ、合同任務の際にいろいろあって、バッサリ切れたので彼に整えてもらいました。」







「素敵!!彼がAちゃんのこと覚えてた時からもしかしてって思っていたのよね!!」




どうやら、彼女の中の何かに火をつけてしまったらしい。
よく通る声で、それを言うものだから数名のお客さんの視線がこっちを向いた。
ごめんなさいと、心の中で謝る。








「単刀直入に聞くけど、Aちゃんと無一郎君は付き合ってるの!?」







ずいっと甘露寺さんが身を乗り出すから、距離が近くなる。
彼女が食べていたパンケーキにかかっている巣蜜の良い香りが鼻を刺激して、甘い気分になった。





「付き合ってなんかいませんよ。第一、時透さんは私のことを好ましく思われていないでしょうし。」





カップの縁を人さし指でなぞりながら、私は答える。
甘露寺さんは、目をまんまるくして目の前のパンケーキに視線を落とした。





「……、あのね、最近無一郎君に会ったの。その時にAちゃんの話をしたら、少しだけ笑ったの。」





「だから、無一郎君はAちゃんのこと、嫌いじゃないと思うよ。
……あら?Aちゃん、大丈夫?」





「え!?な、何がですか?」





「顔が真っ赤よ。もしかして、具合が悪いの?」





甘露寺さんの声をかき消すくらい、心臓の音がうるさい。
顔が、全身が火がついたみたいに熱い。
いったい、私はどうしてしまったんだろう。

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☆カペラ★ - こんばんは、これめっちゃ良い話ですね!ハマりました!!時透君カッコいい!!更新頑張ってください! (2020年1月14日 21時) (レス) id: 04526cdaa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コゲパンです。 | 作成日時:2019年9月7日 23時

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