貴方の側にいたい。【Ｎ.Kaito】 (ページ5)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:32,152 hit

5 ページ5

～あなたside～

社「お待たせ～！…ほら、入って！」

元気よく言うけど、私は怖くて足が動かない。

『や…っ、いやです……っ!!』

社長は軽く腕を引っ張って、

中に入るよう誘導してくる。

社「大丈夫だから！ほら、座ってるでしょ？

何もしてこないから、向かいに座るだけ。」

『おばさん…っ、聞いてないよ……』

今は、凄くおばさんが鬼に見える。

でも、私ももう逃げられないのは分かっていた。

「あの……大丈夫ですか…？」

中にいる1人の男の人が私を心配して

声をかけてきた。

なんとなく、本当に心配してくれている気がして

……こんなに待たせて悪いよね。

社「あ、うん大丈夫なんだけど……。

……いける？ほら、大丈夫だから。」

私は行きます。と小さく呟いて、

おばさんに手を引かれるまま、中に入った。

中には7人の男の人。

怖くてまた動けなくなりそうだったけど、

頑張れと自分がにいいきかせながら、

やっと椅子に座った。

社「はい！遅くなってごめんね！じゃあ……

この子がこれからみんなとシェアハウスで過ごす

七瀬Aちゃんです！」

ジロジロと私を見る目が怖い。

私は前を向けなくて俯いたままだった。