私と君と、君とあなたと(１) (ページ44)

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紫耀side

紫耀「そろそろ花火見える所に移動する？」

A「そうだね。でも人がいっぱいでどこで見れば良いんだろう、、」

紫耀「俺に任せて！」

そう言ってAちゃんの手を引いて歩き始めた。

俺はこの日の為にめちゃくちゃ調べて見つけた穴場スポットに向かう。

ただ、ネットで調べたからもしかしたら人がたくさん居るかもしれない。

あまり人が居ませんように！と願いながら向かうと

そこには数組のカップルしかおらず俺は心の中でガッツポーズをした。

紫耀「着いたよ」

A「わぁー！！！すごい！

奥の方に夜景が見えるし人が全然居ないしここすごい見やすい所だね！！

紫耀くんありがとう」

紫耀「どういたしまして！混んでなくて良かった〜」

2人で見る花火はいままで見てきたどの花火よりもすっごく綺麗だった。

最後に打ち上げられた花火のとき俺は

Aちゃんの手をそっと、ぎゅっと握りしめたら

Aちゃんは俺の方を見てどちらともなくキスをした。

"Aちゃん、だいすきだよ"

キスをしながらそんなありきたりな愛の言葉を心の中で呟いて、、。

きっとこの時俺達は同じ気持ちだった。

そしてこの時間が永遠に続いてほしいと強く願った。