FILE.117 鉄の魂に生きる者(1) ページ17
「彼女の本名は坂凪千春。
その両親は...''
ゼーレは極少数精鋭の組織で、構成員はトップの坂凪の父
この少人数にもかかわらず、IQ350越えとも噂された坂凪英治の頭脳と、脅威の身体能力をもつ坂凪千鶴、そしてその2人が選抜した精鋭6人の圧倒的実力により、裏社会ではかなりの権力を持っていて、黒ずくめの組織に引けを取らない正真正銘の大悪党組織だったそうだ。」
そうか....
デパートの事件の時、俺を抱えながら、エスカレーターの手すりを足場にして17階から1階へ降下したり、映画館の事件の時、体当たりで扉を開けたり、成人男性を一人で一定時間持ち上げていたりした、普通では考えられないようなあの身体能力は、母親譲りで...
咄嗟にそんな行動に出る判断力と状況分析力、アイスの棒を素手で掴まない慎重さは、父親譲りの賢さからきたものなのかもしれない。
「しかし8年前、黒ずくめの組織とゼーレは、ある資産家の財産を巡って全面戦争になった。
その際、ゼーレの構成員の一人が裏切って黒ずくめの組織に寝返り、隙をつかれてゼーレの構成員は全滅。
裏切った構成員もまた黒ずくめの組織に切り捨てられたらしい。」
『じゃあ、遥さんのご両親もそのときに....』
「ああ。もろとも消し去られ、変死として処理されたようだ。」
平気で殺しを行う犯罪組織同士の戦争となれば、どちらかのトップが潰れるまで終わらないのはもちろん...関係者全てが抹殺されるなんてのはよくある話だ。
『で、でもそれならどうして遥さんだけ生きてるの？』
「当時14歳だった坂凪千春は、ゼーレの構成員ではなかった上に、坂凪夫妻の隠し子であったため現場にはおらず、難を逃れたそうだ。」
『そっか....とりあえず...遥さんはヤツらの仲間ではなかったってことだね。』
「ああ。むしろ考えなければならないのは、彼女が組織に命を狙われる立場にあるということだ。
俺が独自の調査でこの真実に辿りつくことが出来たということは、間違いなくヤツらも彼女の正体に勘づいている。
マグノリアの目的がそれだとしたら、いつ彼女のこめかみに銃口があてられてもおかしくない状況にあるということさ。
今、この瞬間にもな....。」
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凛音 - 面白かったです！でもこれで終わりなのが寂しいです。 (10月8日 20時) (
レス) @page23 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！大変だとは思いますが、更新楽しみに待っています！！ (5月11日 18時) (レス) @page23 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
アリアス - 凄く面白いです。Twitterフォローさせて頂きました。固ツイの部屋の情報とてもありがたいです。更新無理なさらず……楽しみにしています (2022年7月4日 19時) (レス) @page37 id: 14e0364a88 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - すごく面白いです！！ 第1話から ぶっ通しで読んで 気づけば朝になってましたw 更新停止なのが勿体ない！続きが書かれる事を願ってます (2022年4月28日 7時) (レス) @page37 id: 41374f889f (このIDを非表示/違反報告)
こぎつね(プロフ) - すごく面白いです！1章から一気に読んでしまいましたw更新楽しみにしてます！ (2022年3月15日 10時) (レス) @page37 id: b879b0bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+G | 作成日時：2021年8月16日 11時
