FILE.111 盗まれた児童名簿(1) ページ11
早く動き出したいという焦りを隠すように、静かに通話終了ボタンを押した。
組織の目がすぐそこまで来ているかもしれない.....
鳴り止まない心臓の鼓動を抑えつけるように、拳を握る。
服部の言っていることは正しかった。
第一学年の名簿だけ盗むなんて、ただの誘拐犯だとしたら明らかに非効率。それに最近の学校のセキュリティは厳重化が進んでいるため、それを難なく突破したとなると組織の仕業である可能性が高い。
服部にああ言ったのは、あいつを巻き込み、振り回すわけにはいかなかったからだ。
俺の正体を知っていて、かつ俺に協力してくれているとはいえ、あいつも本を正せば一般の高校生。まだ組織に直接的に関わっていない人間をこちら側に引きずり込むのは、たとえ相手の厚意だとしても間違っている。
とにかくこのことを博士に相談しよう。
俺は着替えをすませ、朝ごはんは博士の家で食べるから大丈夫という旨の置き手紙をし、玄関へ向かった。
「.....コナン君？」
『あ、蘭姉ちゃん...もしかして起こしちゃった？』
「ううん、さっき小学校からメールがあって、それで起きたの。」
『メール？』
「うん...名簿が盗難に遭ったから、児童の身の安全の確保のため、一週間の臨時休校を決定しました、って。児童の不要不急の外出も控えるようにって書いてあったけど....コナン君、今からどこか行くの？」
臨時休校...まあ妥当な判断だな。
誘拐の予告をされたようなもんなんだから...
『うん、今から博士の家に行こうと思って....』
「それなら私もついて行くよ。こんなことがあって心配だし....」
『大丈夫だよ！僕、スケボーで行くから、もし誘拐犯に狙われたとしても追いつけやしないよ！それに蘭姉ちゃんは学校があるでしょ？』
「うーん...」
『何かあったらすぐ連絡するからさ！じゃあ僕行くね！！』
「あ、ちょっと！」
''江戸川コナン''が既に組織に目をつけられている可能性がある以上、蘭を連れて歩くなんて危険な真似は出来ねーからな...
『帰りは博士に送ってもらうからー！』
本当に気をつけてね、という蘭の声をドア越しに聞いたあと、階段を駆け下りてスケボーに足をかけた。
_____________
________
『博士、灰原は？』
「まだ部屋で寝ておる。」
『良かった。今から言うこと、灰原には絶対に言うなよ。』
「ああ、それは構わんが.....何かあったのか？新一。」
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凛音 - 面白かったです！でもこれで終わりなのが寂しいです。 (10月8日 20時) (
レス) @page23 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！大変だとは思いますが、更新楽しみに待っています！！ (5月11日 18時) (レス) @page23 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
アリアス - 凄く面白いです。Twitterフォローさせて頂きました。固ツイの部屋の情報とてもありがたいです。更新無理なさらず……楽しみにしています (2022年7月4日 19時) (レス) @page37 id: 14e0364a88 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - すごく面白いです！！ 第1話から ぶっ通しで読んで 気づけば朝になってましたw 更新停止なのが勿体ない！続きが書かれる事を願ってます (2022年4月28日 7時) (レス) @page37 id: 41374f889f (このIDを非表示/違反報告)
こぎつね(プロフ) - すごく面白いです！1章から一気に読んでしまいましたw更新楽しみにしてます！ (2022年3月15日 10時) (レス) @page37 id: b879b0bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+G | 作成日時：2021年8月16日 11時
