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ちょーだい。41 ページ44

私はいつしか誕生日が嫌いだった。

一年間で一番楽しい一日になるはずだったのに。





それは、確かあの日
紫耀が私の家にいつものようにやってきた日から。



誕生日の日は毎年お祝いしようねって
約束した恒例行事だった。はずなのに






紫耀「ごめん、A」




君からのごめん、の先には




紫耀「実は今日幼馴染みが家に来てて。お祝い出来んくなった。」



いつも彼女がいたね。








走って私の部屋に来た紫耀の顔は
とても申し訳なさそうで

私も本当は悲しくて寂しくて
だけどいつもそれを必死に押さえ込んだ。


大好きな人にはいつも笑っていてほしかったから。ただそれだけなのに、どうしてこうも上手くいかないの?



A「大丈夫だよ!実は今日ね家にも幼馴染みが来ることになっちゃってっ、」

かなり苦しい嘘だったと思う。






君が背を向けて走り出した。

追いかけることもできない。

一人になった部屋の窓から
走って帰る紫耀の背中を見送ることしか出来なかったあの日から。









───────


A「あ、もしもし廉?大阪はどう?」



親の転勤で大阪に行ってしまった廉。

でも幼馴染みということに変わりはなく
度々二人で連絡はとっていた。

きっと廉も大阪で忙しいはずなのに
どんな時でも電話をとって話を聞いてくれた。





廉「あぁ、楽しいで?Aは?」







本当は寂しい




けど

楽しそうにやってる廉を知ったら
そんなこと言えなくなって。




A「楽しいよ!廉にも見せたいくらい!」

廉「まじで?(笑)東京行きたいなぁ。」





ほんとに、来てくれたらいいのに…。

幼い頃の記憶で止まっている君にずっと会いたかった。












────────────────








中学3年生にあがる春、
私の幼馴染みは東京に戻ってきた。

幼少期以来の再会で

私の方が高かった身長もスラリと高くなって、大人っぽくなっていた。


廉「何、見惚れたん?」

A「ち、違うしっ!」


廉「冗談やって笑」




でも

あの頃には耳にしなかった関西弁に
思わずドキドキはした。

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設定タグ:永瀬廉 , 平野紫耀   
作品ジャンル:恋愛
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さとさと(プロフ) - renchkaさん» 大変お待たせいたしました。本日からPart2公開致しました。移行先でもよろしくお願いします!お話を好きだと言って下さりとても嬉しいです。またコメント下さると幸いです! (2019年10月1日 20時) (レス) id: 309d93a61b (このIDを非表示/違反報告)
renchka(プロフ) - このお話とても好きです。続きがとても楽しみです、更新はもうされないのでしょうか? (2019年8月16日 19時) (レス) id: 738f8e5133 (このIDを非表示/違反報告)
さとさと(プロフ) - かなてんさん» ありがとうございます!これからさらに胸が痛くなると思いますがかっこいい廉くんをかけるように頑張ります(^ ^)これからもよろしくお願いします〜! (2019年1月26日 11時) (レス) id: 309d93a61b (このIDを非表示/違反報告)
かなてん - 切なすぎます。頑張ってください! 応援してます。 (2019年1月24日 17時) (レス) id: 4304a3cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
かなてん - めっちゃ面白いです! なんか胸が締め付けられる!! (2019年1月24日 17時) (レス) id: 4304a3cbc0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さとさと | 作成日時:2018年1月23日 23時

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