ちょーだい。40 ページ43
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紫耀「誕生日何かあげたかったんだけどね、何が欲しいか分からなくて…」
紫耀「何でもいいよ？言ってみて！」
あ、でも家とかは無理だななんて一人で呟く紫耀に思ってないよって笑いかける。
私が欲しいものなんて決まってる。
ずっとずっと欲しくてたまらないのに絶対に手にすることが出来ないもの。
紫耀がほしい。
だけど人の心なんて簡単には変えられない。
だけど、言うだけならだめかな？
A「私は紫耀がいいの…」
A「紫耀がほしいの」
紫耀は少し驚いた顔をして私を見つめた。
私を否定するでも肯定するでもない
だけど少し困ったように私を覗き込んだ。
多くを望んだからいけなかったの？
紫耀「ごめんね、俺百合香を一人に出来ないんだ。」
紫耀「Aには廉だっているし」
廉は幼馴染で…
紫耀「俺もそのうちの一人でしょ？」
紫耀「俺もAは大事な友達！」
そう言いきられてしまったら
聞き分けよくなるしかなくなるじゃん。
A「そうだよね、」
A「私も大事な友達だよ」
苦しい。
悲しい。
どうして伝わらないの？
そんな私を嘲笑うかのように紫耀の携帯の着信が静かな部屋に鳴り響いて
紫耀「うん…そこにいて？今から向かうから…」
私達を引き離した。
紫耀「ごめん」
私は何度紫耀からの“ごめん”を聞けばいいのか。
紫耀「百合香が今泣いてて…」
紫耀「心配なんだ…」
私だって痛くて苦しくて
今にも心が砕けて消えちゃいそう。
見せないだけで
本当はずっと私だって…
紫耀は私を強いと思ってるかもしれないけど
私はそんな強い人なんかじゃない。
だけど言えない私は
A「そっか、心配だから行ってあげて？」
なんて天邪鬼なんだろう。
紫耀「ごめんね、」
誕生日、君はまたいなくなる。
三年前と同じ。
私はいつまでたっても紫耀の一番にはなれない。
早く諦めたら？
誰かがそう何度も問いかけるのに私は…
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もうすぐ第2章へと移行致しますのでそれまでに読み返して頂くかコメント、評価して下さると大変有難いです。
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さとさと(プロフ) - renchkaさん» 大変お待たせいたしました。本日からPart2公開致しました。移行先でもよろしくお願いします！お話を好きだと言って下さりとても嬉しいです。またコメント下さると幸いです！ (2019年10月1日 20時) (
レス) id: 309d93a61b (このIDを非表示/違反報告)
renchka(プロフ) - このお話とても好きです。続きがとても楽しみです、更新はもうされないのでしょうか？ (2019年8月16日 19時) (レス) id: 738f8e5133 (このIDを非表示/違反報告)
さとさと(プロフ) - かなてんさん» ありがとうございます！これからさらに胸が痛くなると思いますがかっこいい廉くんをかけるように頑張ります(^ ^)これからもよろしくお願いします〜！ (2019年1月26日 11時) (レス) id: 309d93a61b (このIDを非表示/違反報告)
かなてん - 切なすぎます。頑張ってください！ 応援してます。 (2019年1月24日 17時) (レス) id: 4304a3cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
かなてん - めっちゃ面白いです！ なんか胸が締め付けられる！！ (2019年1月24日 17時) (レス) id: 4304a3cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さとさと | 作成日時：2018年1月23日 23時
