ちょーだい。

ちょーだい。24 ページ26

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廉「女心難しくて分からへんな。」


A「あんなにモテモテの廉さんが？？」


廉「馬鹿にしてるやろ」



してないしてないって必死に首を振る。


その動作が
ふいに細くて綺麗な手に掬い取られたことによって停止する。


目の前には真剣な眼差しをした廉がいて
さっきまで読んでいた漫画はいつの間にか閉じられていた。


じっと見つめられて、視線がそらせなくなる。









A「え、れん」





廉「こんな誰にでも隙見せて慌ててたらそのうちろくな男にひっかからんで」


A「なっ」






ちょっと一瞬ドキッとしたのは
こんな慣れないことをした廉のせいだ。







廉「そういえばAが持ってて前読ましてくれた漫画今実写化してるやろ？」


廉「それ一緒に見に行かん？」








女心学んでもっとモテモテになんねんって自信満々に言ってくるから


A「仕方ないなぁ」



廉「あ、でもAの方が少女漫画勉強せなあかんか」

A「余計なお世話！」







次の日曜日映画に行く約束をした。

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