検索窓
今日:16 hit、昨日:6 hit、合計:261,015 hit

ちょーだい。18 ページ20

紫耀「ん〜これなんやっけ…」

A「これはさっき教えたやつ、覚えてる?」



紫耀「えーっと、あ!コスモスみたいなやつ!」

A「cosineね(笑)」








補習を受けることになったらしい紫耀にお願いされて、予習でお勉強。




私より廉の方が賢い気もするけど

私を選んでくれて嬉しかった。







きっと

“Aは1番の友達やから”

そう言われるのかもしれないけど。




嬉しい反面、

紫耀に近づく度に苦しい。


紫耀にとって私は近くて遠い。
私が本当に欲しいと思う場所には近づけない。




それでも私は…








紫耀「A」

A「え?」

紫耀「お腹空いた?」



ぼーっとしてたから、って

そう言って私の口にマシュマロを入れる。






口の中に甘さが広がって

ね、美味しいでしょ?って紫耀が微笑む。



また好きが膨らんでいく。
いつもいつも私ばかりの一方的な“好き”。








でもいいんだ。


こうして紫耀が私を見つめて、笑ってくれて


少しでも紫耀の中にいられることが




A「もう一口」

紫耀「食いしん坊だね」





幸せだからいいんだ。









教室には私と紫耀以外誰もいなかった。


静かな教室で、紫耀の弾んだ声だけが心地よく聞こえる。



そんな中で






A「時間大丈夫?何かこの後予定あるの?」

紫耀「あ、いや…」

時々時計をちらちら気にしている様子の紫耀が








紫耀「そろそろ百合香帰ってくる頃かなぁて」





また幼馴染の彼女の名前を出せば
自分で聞いたくせに傷つく自分がいる。


私なんか傷つける立場でも何でもないのに。








紫耀「ごめんね、今日はちゃんとAと予習するから」






だけど
そう言って微笑んでくれるだけで

私のことを選んでくれた、って錯覚させる。







本当にばかだと思う。

ちょーだい。19→←ちょーだい。17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (238 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1117人がお気に入り
設定タグ:永瀬廉 , 平野紫耀   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さとさと(プロフ) - renchkaさん» 大変お待たせいたしました。本日からPart2公開致しました。移行先でもよろしくお願いします!お話を好きだと言って下さりとても嬉しいです。またコメント下さると幸いです! (2019年10月1日 20時) (レス) id: 309d93a61b (このIDを非表示/違反報告)
renchka(プロフ) - このお話とても好きです。続きがとても楽しみです、更新はもうされないのでしょうか? (2019年8月16日 19時) (レス) id: 738f8e5133 (このIDを非表示/違反報告)
さとさと(プロフ) - かなてんさん» ありがとうございます!これからさらに胸が痛くなると思いますがかっこいい廉くんをかけるように頑張ります(^ ^)これからもよろしくお願いします〜! (2019年1月26日 11時) (レス) id: 309d93a61b (このIDを非表示/違反報告)
かなてん - 切なすぎます。頑張ってください! 応援してます。 (2019年1月24日 17時) (レス) id: 4304a3cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
かなてん - めっちゃ面白いです! なんか胸が締め付けられる!! (2019年1月24日 17時) (レス) id: 4304a3cbc0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さとさと | 作成日時:2018年1月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。