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初めて、目の前がグラッと揺れて転びかけた時から、明らかに体調は悪くなっている。

本当に自分の身体なのか疑うほどにいうことを聞いてくれない、

ダンスのレッスンも、今まで感じたことのない息苦しさであったり、手足のもつれを感じて、怖くなった。

なにが怖いのか、それは

余命が近づいていること、、

きっとそれだけじゃない。



次のカムバが最後。

こんな最後、望んでなかった。

でも、迫り来る最後。

自分の身体がそれを物語っている。




SG「おい、」

「っへ?」

SG「何ぼーっとしてんの?」



ユンギオッパが急に私の顔を覗き込むから、慌てて手で隠した。

別に意味なんてないけど、

オッパには、何かバレそうな気がしたから、



「いや、ちょっとだけ考え事を、」

SG「んー、顔色も悪いけど?」

「作曲してたら、寝不足で笑」



いつの間に、こんなに言い訳が上手くなったんだろう、

嘘もサラッと口から出てくる。

オッパは、事実を知ったらどんな表情になるんだろう、



SG「程々にな、あ、そういえば」

「そういえば?」

SG「次のタイトル曲のことでさ、」

「ラップラインのオッパたちがやってくれてる曲ですよね?」

SG「そうそう、ある程度仕上がってきて、あと少し手直ししたら完成ってとこ。」

「その曲がどうしたんですか?」

SG「ちょっと意見聞きたくて」

「私でいいんですか?」

SG「ん、Aにしか分からない気がして、」


普段ならそんなこと言ってくる事なんてなかったから、不思議な気持ちになる、

正直に、嬉しい。

オッパに、頼ってもらえる。同じ曲の制作に関われる。こんな日が来るなんて、昔の私には到底想像できなかった。


「いつでも協力します!」

SG「ん、ありがと」


少し俯いて、優しく笑うオッパに、心地良さを感じた。

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はるか(プロフ) - いつまで待ったら更新されますか?終わり!じゃないですよね??良い作品なのに (2021年11月10日 3時) (レス) id: b1341da059 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おくぶたえ | 作成日時:2020年2月18日 13時

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