Player~気がついたら能力者でした~

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「へぇ……」
零は意味のない返事を1つした。のちに考えると、会話繋ぎではないか。
「まぁ、それがどうかなるとは言えないけどね」
こちらも会話繋ぎで少し笑いながら言う。
「いや、どうかなるよ。村本先生がPlayerなら、他の先生にもPlayerがいると考えた方がいい。つまり、先生も3rdに参加するよ」
さすが零。中3だから＿ではなく、賢いから。零は中3生の中でも賢い方だ。思いがけない方向から考えを持ってくることがある。
確か、Masterが提示するルールには、“Playerになっていない人、教師などの目は気にしなくて結構。”とあった。しかし、教師を気にする必要がありそうだ。
「あと、村本先生は自身がPlayerだと明かしたんだろ？なら、それが得策となる能力を持っている、とも考えられる」
ただ感心されるだけだ。1つの出来事から、沢山の考えを出すことができる＿それが正解か不正解かはわからないが。零の、可能性を探る能力が良かったのだ。そこに、黄色のリストバンドがピピッ、と音がする。情報が更新された様だ。
『チーム数は全部で40です。顔と名前を紹介します
また、開始は1週間後となりますので、まだ強化する人を決めていない方は、ランダムで選びました』
その下には、チーム1からチーム40までがズラリと並んでいて、タップすれば顔を見ることができる仕組みだ。私はチーム結成が早かったのか、チーム2であった。ちなみに琳のチームはチーム11。全てのチームの中から、同級生や見たことのある人を探すのであった。

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