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「そういえば、チームに入りたいって子がいるんだけどいいかな?3年生なんだけどね」
テストが終わった次の日、零が登校中にそんなことを言ってきた。
「どんな人かによるかな」
「言っても知らないと思うけど、望月さんって言う人。結構可愛いよ」
望月。どこかで聞いたことがあった。藤原道長の句?いや、かなり最近だ。確か、理科の教科書を取りに行った時に_
「一回会ってみたい」
「分かった。着いたら、僕のクラスまで来て」

教室に着いた途端、小春と柚子が私のもとに来た。
「結局。チームはどうなったの?」
「当然、私達と組んでくれるよね?」
迷った。私は2人と組んであげたいと思った。だけど、今更「チームから抜ける」と言ったら零や蓮華さんがどんな反応をするか。
「ごめん、もう決まってるんだ。だから、もし次のmissionで同じようなのがあったら、柚子や小春と組みたい」
ごめんね。心の中でそう呟いた。
「美紅と私って、親友だよね?」その言葉に、わたしは「違う」と答えてしまうかもしれない。

零の言っていた『望月さん』は、あの時の望月さんだった。
「そういや貴方、見たことあるね。高須…美紅ちゃん、だっけ?」
「そうです。ところで望月さんの下の名前聞いていなかったので、聞きたいんですが」
「ハル。望月ハル。じゃあこれからはハルって呼んで」
零がどこで知り合った?と聞くがかくかくしかじかで済ませておく。
「ハルさんも、Playerだったんですね」
「それはこっちの台詞。美紅ちゃん…でいいかな、美紅ちゃんがまさかPlayerだったとは。」
「つまり、2人ともOKってことかな?美紅も、ハルも。蓮華もいいって言っているから、2人の判断に任されるけど」
私は首を縦に振る。OKの証だった。
「とりあえず、2nd missionはクリアできた。よかったよかった」

能力を与えて、2人を自分と同じ状況にして、そんな人たちと4人チームを組むことに、どんな意味があるか。私は分からなかった。

なかがき(ネタバレ含)→←27



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設定タグ:学園×能力(×ミステリ) , 市販書き(一次創作) , オリジナル作品
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夢詩どれみ(プロフ) - riiuさん» ありがとうございます(^ ^)タイトルには画像を使っています。 (2019年6月26日 22時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 凄いですね…!!所で、タイトルの文字ってどうすればそんな風に出来るんですか? (2019年6月26日 15時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
夢詩どれみ(プロフ) - さぬきさん» ご指摘ありがとうございます!書き直します! (2019年5月7日 18時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 失礼します、学園モノ好きなので、とても面白いです!3点リーダーを2の倍数セット使うと小説っぽくなりますよ、これからも頑張ってください! (2019年5月7日 17時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜うさぎ(プロフ) - 篝雫ーカガリシズクさん» いえいえ!こちらこそ読んで頂きありがとうございます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢詩どれみ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年2月11日 9時

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