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望月さんは鍵を持っていなかったはずだ。そもそも佐伯先生も鍵を知らないのだから。佐伯先生の言っていた人物はいた。正確には沢山のモニター前の椅子に座っていた。
〈気づかれる日が来るとはね。筆談でいいかな〉
どうやら声が出ないというのは本当のようだった。私自身、手話はわからないので筆談のほうが有難い。3人は首を縦にふる。
その男性_
「高須さん、次の授業は社会だからね」
足早に部屋を出ると、小久保は1人大きなため息をついた。
「おっせーぞ、美紅。それに、理科の教科書はどうした」
「実験室で忘れただけだっての」
隣の席の琳がやたらに喋ってくる。昼休み、3階にいた時に暇だったのだろうか。適当に相手にしておいて、社会の用意をロッカーから出す。
社会の授業はまともに受けられなかった。望月さんが開けることができて、佐伯先生が開けることができない。そのことが気になっていた。だけど、考えても理由がわからない。このことはおあずけにした。
次の土日を過ごしたら、10月のテストだ。その日はただただ机に向かっていた。勉強しているのかどうかはさておき。
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夢詩どれみ(プロフ) - riiuさん» ありがとうございます(^ ^)タイトルには画像を使っています。 (2019年6月26日 22時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 凄いですね…!!所で、タイトルの文字ってどうすればそんな風に出来るんですか? (2019年6月26日 15時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
夢詩どれみ(プロフ) - さぬきさん» ご指摘ありがとうございます!書き直します! (2019年5月7日 18時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 失礼します、学園モノ好きなので、とても面白いです!3点リーダーを2の倍数セット使うと小説っぽくなりますよ、これからも頑張ってください! (2019年5月7日 17時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜うさぎ(プロフ) - 篝雫ーカガリシズクさん» いえいえ!こちらこそ読んで頂きありがとうございます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢詩どれみ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月11日 9時